中編4
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おかあさん

“お姉ちゃん”を投稿させてもらった者です。

読んでくださった方、ありがとうごさいました。

今回は最近の出来事なんですが、私の母が体験した話をさせてもらいます。

私は最近一人暮らしを始めたのですが、まだ私が実家に住んでいた頃の話です。

当時私の部屋は一階で

ちょうどその上の二階の部屋が、母と姉の部屋でした。

その日の夜もいつも通り

私も含めみんな、1日中仕事だったこともあって

深夜1時を回る頃には、みんな各部屋に戻って布団に入ってました。

私も布団の中に入ってウトウトしていたら、

急にどこからか物音がしました。

そんなに物音自体は大きくなかったのですが

耳を澄ましてみると、それは誰かの唸り声みたいで

もっとよく耳を澄ましてみると、その声は真上の母と姉の部屋からだという事がわかりました。

“な〜んだ。お母さんかお姉ちゃんの寝言か〜”

特に気にすることもなく、私はそのまま眠ってしまいました。

そして次の日の朝

眠たい目をこすりながら台所に行くと、先に起きていた母と姉がいました。

2人の顔を見たら、ふと昨夜のことを思い出し

私は昨夜の事を2人に話しました。

“そういや、夜中どっちかの寝言めっちゃうるさかったで〜(笑)下まで聞こえてたもん”

すると姉が、何かを思い出したかのように

目を大きく見開げて

「それ、お母さん!!昨日めっちゃ怖かってんから!!」

それから姉は、昨日の夜中のことを話してくれました。

姉はいつもベッドで寝ており、母はその横に敷き布団をひいて寝ています。

昨夜もその様にして寝ていると、急に母が姉の名前を呼んできたそうな…。(姉の名前を“香織”とします)

『香織…。香織…』

その声を聞いた姉は

何かな?と思い、起きて母を見たそうです。

けれど母は目を瞑って心地良さそうに眠っていたそうで

いつかどこかで“寝言に返事をしてはいけない”と聞いた姉は

そのまま無視して、また寝ようとしました。

しかしまた数分経った頃

今度はさっきとは全く違った感じで、母が苦しそうに

『香織…香織…。香織、香織、香織、香織ーーーーー!!!!!!!』

と叫んできたそうです。

その叫び声に驚いた姉は、勢いよく飛び起きて

すぐに母を覗きこみました。

すると母の顔は、眉間にすごいしわを寄せて

物凄く苦しそうだったそうです。

その苦悶に歪んだ母の顔を見て、

物凄く怖くなった姉は

「お母さん!!どうしたんよ!!お母さん!!」

とすぐさま呼びかけました。

すると母はハッと目を見開いて、

次に姉の方を見ると

『香織…。これ、誰?』

母は姉にそう聞くと

何事もなかったかのように、また眠りについたそうです。

その後、一部始終見てた姉は

怖さのあまり、なかなか寝付けなかったそうです。

ここまで話を聞いた私も、久々に怖さで顔がひきつりました。

そして姉の話が終わると同時に、次は母が口を開きました。

母は家族の中でも人一倍の働き屋さんなので、毎日布団に入ると2、3分もしないうちにすぐ寝てしまいます。

昨夜もそうだったそうです。

心地良い気分で、夢の世界に行こうとしていると

ふと足に違和感を感じたそうな。

すると今度は

誰かが布団の中で、母の足を引っ張り始めたそうです。

母は抵抗したくても体が言うことを聞かず、それでも布団の中の誰かは

更に強く母の足を引っ張って、引きずり込もうとしたそうです。

それで身の危険を感じた母は、隣で寝ている姉に助けを求めたと同時に

誰が自分の足を引っ張っているのか見てほしく『これ、誰?』と聞いたそうです。

「じゃあ何で、その後すぐに寝たん?やっぱり寝ぼけてただけやったとか?」

怖さを紛らすかのように

姉が母に聞きました。

私も正直怖かったので

内心そうであってほしいと、願ってました。

ゆっくりと、母が口を開きました。

『ううん。誰かわかったから寝たの。』

母のあまりにもあっさりとした回答に、私と姉は更にゾッとしました。

でも怖さを上回るぐらいに、その“誰か”が凄く気になりました。

そう思っていると

先に口を開いたのは、姉でした。

「で、誰やったん…?」

『あんたの元カレ。』

“えーーー!!!!!”

意外な答えに、姉より先に私が声をあげてしまいました。

“お姉ちゃんの元カレって、○○くん?!”

『そうそう』

私は、すぐに姉のほうを見ました。

すると姉も同時に、すっとんきょうな顔をしてこっちを見てきました。

もちろん、姉の元カレ○○くんは

生きてます。

けれど、その○○くんというのは

異常なぐらい姉に対する束縛が激しかったのです。

その事もあって2人は別れたのですが、別れた後も○○くんからしつこいぐらい連絡がありました。

姉の携帯だけでなく

家の電話、母の携帯、私の携帯にまで…。

電話に出てしまうと、平気で5時間ぐらい他愛もない話をしてきて

電話に出なければ、深夜でも構わず鬼電してくる○○くんのせいで

家族みんな、不眠症などになった時期もありました。

けれど、最近はめっきり連絡も来なくて安心していたのです…。

“…もしかして、生き霊?”

私のこの一言で

母と姉は、ハッとしたような顔をしましたが

それ以上、何も言いませんでした…。

以上で、終わりです。

今回も読んでくれた方、ありがとうございました。

あと、思ったより長くなってしまって

すみませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー ピーさん  

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