短編2
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臨死体験

初めての投稿になります。

私の年の離れた弟が体験した話しを。

弟は小学生の頃、保健室から個別に注意の手紙を貰ってくる程の肥満児でした。

本当によく食べてころころと太っておりました。

そのせいでしょうか、イジメとまではいかなかったもののクラスメートからは面白半分によくからかわれていたようです。

ある日の休み時間のことです。弟はふざけていたクラスメートからプロレス技をかけられていました。シメ技は段々と力が入りついに弟は気を失い落ちてしまったのです。床に倒れた弟は呼吸をしておらず教室はパニックになったそうです。

幸いにもしばらくして意識は戻りましたが、その日はそのまま早退し、後日、担任とシメ技をかけていたクラスメートとその親御さんが、家に謝罪に来るという事態にまでなってしまいました。

その後、弟から気を失い落ちていた間、とても不思議な体験をしたと聞かされました。

弟は、落ちてた間ずっと自分の記憶にない赤ん坊のころから、現在の自分になるまでを振り返った映像をずっと見ていたと言うのです。まるで、自分の今まで生きて来た人生をおさらいしているようだったと話しておりました。

私は話しを聞きながら、弟は走馬灯を体験したのだと思いました。

人が死を迎える寸前に見ると言う走馬灯。

半信半疑でしたが、本当にそのような事があるのだと思いました。

弟の不思議な体験を聞き私はとても驚きましたが、それよりも自分の大切な弟がクラスメートから危うく命を落とし兼ねるような事をされたことが本当にショックでした。

今では弟も成人し夢に向かって、多忙な学生生活を送っておりますが、私は時折この当時のことを思い出すととてもやり切れない悲しい思いになります。

怖い話投稿:ホラーテラー 彩香さん  

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