短編2
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床の間

こんばんは。

今回も俺の母の体験談を投稿したいと思います。

またしても全然怖くない上に、長文ですが…お手柔らかに宜しく頼んます。

あと

不評だったママン呼びだが、貫き通す事にしたww

俺のママンには『霊勘』があるっぽい。

『霊感』では無い、何かをハッキリ見たり感じたりはしない。

あくまでも『何となく』ってレベルの察知能力。

勘です。

しかし

ママンは幽霊など毛程も信じてない、心霊関係やんわり否定派だ。

俺『そんでな!○○肉屋の裏にある家で昔、母子が首吊ってんるやと!』

マ『そ~なん?、嫌やよ~、なぁ?怖いなぁ~?』

俺『…』

飼い犬の腹を撫でながら、犬に相槌を求めるママン…

そんなママンが、まだバリバリの現役中学教師だった頃の話を1つ。

【木造二階建て】を体験した中学を一年間勤め終え、当時は別の中学に勤めてたらしい。

そして、その中学へ勤めて1年目に職員旅行があったんだって。

道中は省きます。

何事も無く、目的のホテルに着いた職員御一行。

本日宿泊するホテルは、普通のホテル。

ビジネスホテルと大差ない…普っ通~のホテルなんだと。

外観からは何も感じないし、どうって事無かったんだそうだ。

同僚の先生方も、みんな和気藹々としてる。

因みに、今回ママンと同室になったのは、同僚の□□先生(女性)と給食のおばちゃん。

3人は早速、部屋に案内してもらったらしい。

そしたら事態は急変…

俺『どしたん?』

マ『部屋入ってな、すぐに…』

俺『うん…』

マ『うわあぁ~って、なってんよ』

俺『なにそれ…』

ママン曰わく

部屋に入った途端、目の前に広がった空間に驚いたそうだ。

マ『暗い…』

正確には暗いと言うより、なんともいえない空気が立ち込めて、部屋中モヤモヤしていたんだと…。

部屋は和室。

カーテン全開。

窓の外は晴れ。

蛍光灯も明々爛々。

それなのに、室内は何故か薄暗く、煙の様な表現し難い色の付いた空気が充満してたらしい。

俺『…いわゆる死亡フラグ?』

マ『なにそれ?、でな~部屋に【床の間】あってん。ウチにもあるやろ?掛け軸ある所』

俺『あー、活け花とか、大皿や人形飾る所な?』

マ『そうそう』

俺『ほんで?、そこがどないしたん?』

マ『花瓶に花が飾られてたんやけどね』

俺『…』

ここは流石に俺でも予想出来た。

マ『枯れてた…花も葉っぱも全部…』

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 黒ナギさん  

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