この話は、友人から聞いた話です。
ある自衛隊の話です。
自衛隊の人って、毎日訓練に訓練を重ねて鍛えています。
基礎体力は、もちろんですが銃器を扱う訓練も多々あるようです。
…その日は、手榴弾の訓練に新米の隊員達数名が参加していたそうなんですが
どうも初めての訓練だったらしく、新米達は緊張していたらしいです。
上官が、手本を見せて(ピンを抜いて投げて)新米達もやるように指示を出したらしいです。
上官が、新米達に
ピンを外して投げろと言ったときに
一人だけ投げなかった人がいたそうです。
上官が早く投げろ!と寄っていくと
その投げなかった新米の子が手榴弾からピンを外したまま
緊張で、手が硬直してしまい手榴弾を右手から外すことができなかったそうです。
上官は、慌てて力づくで手榴弾を離そうしたけど
硬直した手から外すことができなかったそうです。
周りにの新米達も、動揺して動けなかったらしいのですが、
それを見た上官は、自分の判断で…
手榴弾を投げることができない新米を押し倒し
手榴弾の手に自分が覆いかぶさり
2人とも爆死したそうです。
覆いかぶさることで、周りの新米達は無事だったそうです。
自分の命を犠牲にしても、周りの人間を救おうとした…勇気…
という言葉では言い尽くせない…
ことだと思います。
怖い話投稿:ホラーテラー パンさん
作者怖話