短編2
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降りられなかった

時季外れで申し訳ありません。一昨年の夏に二泊三日でキャンプに行った時の話を。

息子をフェリーに乗せてやりたかったので、行き先に選んだのは綺麗な海に囲まれている一周30キロ程の島です。

下調べはして行きましたが、やっぱり見てみないとわからないのでテントを張る場所を探しつつ島をぐるりと探索します。

結局、何組かキャンパーも居られるし大丈夫だろうと 賽の河原 と名付けられている処にテントを張りました。

快晴、昼過ぎ。

旦那と息子は海パンになり たみー!かーちゃーん!海で待ってるからなー!との声を残し、テント設営地よりも低い場所にある海の方へ走っていきます。…脱いだ服をたたみなさいよ。

私も晩ご飯の米をといだらすぐに行くさ!綺麗な海を堪能しているがいい!待ってろよぉー♪と急いでテントの中で水着に着替えていると

二人が戻ってきました。

??

水温20度なくても泳ぎ続ける人達なのに。

あたしも泳ぎたいんだけどなぁ〜 と言うと、 いや、かなり冷たいから。あした島の裏側の海に行くべ。たみは寒くて無理だから。浜風もきついから、河原に降りるなや。と旦那に言われ

翌日。

裏側の海岸に連れていってもらい鈍色ではない海の色と小魚につつかれるのを堪能してテントに戻る道中、旦那が言います。

…昨日の話なんだけどさ。賽の河原って名前、本当だよ。河原な、積み石だらけでさ。…まぁでも俺もM(息子)も気にしないで海に入ってさ。

Mが後から来たから、俺は海中で浜の方向いたんだよね。

そしたらさ。

端っこの方にさ。

沢山釘が飛び出てる板切れが沈んでるんだよ。

Mが踏んだら危ない!と思ってMを浜に戻してから、なんだろうと思って潜ってその板切れ良く見たらさ。

灯籠流しの灯籠だな、あれ。 …名前とか書いてあったし。潮の流れであの端っこに流れつくんだろうかな。

たみはそーゆーの怖がりそうだから、黙ってた。

テントに戻りました。あとここでもう一泊…?でももう夕方だから、ここでもう一泊…。

次の朝早くにテントを撤収して荷物も積みおわってから、私も河原を見ておこうとしたときに

端っこから小さな喪の花束を持った方が河原に降りていきました。

五分程でその方が上がって来られましたが、私は河原に行くことはもうできませんでした。

長文駄文失礼いたしました。

怖い話投稿:ホラーテラー たみさん  

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