中編4
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ブランコ

大学の友人から聞いた話です。

公園には必ずと言って良い程設置してあるブランコ。

このブランコを使っての交霊術・・みなさんは聞いた事が有りますか?

オレが聞いた話では以下のような手順でやります。

まずは公園選び。

条件としては

誰もいないという事と木など自然な物が多く植えられている。ブランコが設置してあり砂場もある公園でないといけない。

それから準備しなくてはいけない物は

・塩

・白いロウソク1本

・ライター

・赤いペンで自分のフルネームを書き、裏に「厄」と書いた白の人型の紙。大きさはだいたい自分の手のひらサイズ。

・頭の部分に大きな白い1つ目を書き、体の部分に待ち針を1本指した黒の人型の紙。こちらもサイズはだいたい手のひらサイズ(交霊したい数の枚数)

・小石(交霊したい数だけ)

・鏡

準備が整ったらいよいよ実行。

条件は必ず2人以下で実行する事と交霊する時間は深夜0:25分から4:10の間に済ませる事。

それから風が強く吹いていないかチェック。

交霊手順としてはまず、公園に入る前に右手で左方に塩をかけ、左手で右肩に塩をかけます。

塩をかけたら右足から公園に入ります。

ブランコに向かい交霊したいブランコの真下に用意した黒の人型を目が上になるように置き、小石を乗せて「こちらへどうぞ」と一言。

それから手を合わせます。

交霊したい数だけ同じ事をして下さい。

それから砂場に向かって下さい。

この時絶対に後ろを振り返らないで下さい。

砂場に着いたら中央に行き、後ろを振り返らずにそっと鏡で右後ろと左後ろを覗いて下さい。

万が一人影みたいな物やモヤみたいなモノが映ったらこの日を止めて日を改めるか公園を変えるかなどして必ず中止して下さい。

異常が無ければ砂場の中央を軽く掘り、自分の名前を書いた人型を埋めて少し山にして下さい。

それから山に少し塩をかけます。

そしてロウソクに火を付け静かにゆっくりと公園を一周して下さい。

この時に絶対にやってはいけない事は火を消さない事。ロウが足りなくなったら途中で新しいロウに火を移しても大丈夫です。

それから何があっても後ろを振り返らない。声を出さない。走らないというのが絶対条件です。

落ち着いて行動して下さい。

1週して砂場に戻ったら火を消して山を崩し(紙はまだ埋めたままで取り出さない)

ブランコに向かいましょう。

すると黒い人型を真下に置いたブランコだけがキィキィとまるで誰かが漕いでるように揺れて霊の声が聞こえるそうです。

終わらせ方は塩をブランコにかけ、砂場の人型を取りに行き、ブランコの真下の人型を取って家に帰ります。

1つの袋に人型と使用したロウソクを入れてから塩を少し入れ、きつく口を結んで捨てます。(待ち針は外して下さい)

大学の友人の知り合いが試した所、ブランコがものすごい勢いで揺れたそうです。

そしてこの話を聞いたオレも実は幼馴染と実行した事があります。

秋へと季節が変わり始めの真夜中の3時頃。

暇だったというのとちょっとした好奇心に押されてついやってみてしまいました。

近所に条件の合う公園が見つからず車で徘徊し、1つ隣の駅に調度いい公園を発見。

塩を体にかけ、公園に右足を踏み入れるとブランコに向かった。

ブランコは4つ有り。両端に1つずつ合計2つの人型を置いて手を合わせると、張り詰めたようなやけに静かで重たい空気に息が詰まりそうになった。

別にオレや幼馴染は霊感とか無いし幽霊とかおばけは1度も見た事は無い。

そんなオレでも感じたとても嫌な空気。具体的に何か起こったわけでは無いのにとても不快な気持ちだった。

それから砂場に向かい鏡で後ろを覗く。

妙に緊張したが特に何も映ってはいない。

オレの人型と幼馴染の人型を埋めてロウソクに火を付けゆっくりと歩き出す。(この時のロウソクは1本だけでいいらしい。)

ザリッツザリッツと足音が公園に響く。

しばらくして耳の異常さに気がついた。

2人?いや3人・・・

4人ぐらいの足音が聞こえる。

気のせい?これは気のせい!・・いや・・でも・・

無言の代わりに脳内ではいろいろ言葉が浮かび、耳には足音とやけに大きな心臓の音が聞こえる。

思わず振り返ってしまいたいぐらいだったが、首が自然と真直ぐに固定され動かない。

(後ほど聞いたらこの時幼馴染は人が走り寄ってきて足音と背中の真後ろにぴたっとくっついて誰かの息がかかってるような感じがして上半身が硬直していたらしい)

何とか無事に砂場に着くと火を消して山を崩しブランコに戻る。

するとブランコは聞いた話程すごい勢いでは無かったが、確かに両端の人型を置いたブランコだけが不気味にキィ・・キィ・・と誰かが漕いでいるように揺れている。

そしてどこからか、ざわざわと小さな声で何かをしゃべっている声が聞こえ始め、オレが聞き取れた言葉は「今何時」「穴の中は深い」という言葉で幼馴染が聞いた声は女の声で「人見つけた」だそうです。

冷静を装いつつも慌てて家に帰りました。

もう二度と体験したく無い恐怖体験です。

怖い話投稿:ホラーテラー KHさん  

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