短編2
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ねこ

ウチがちっちゃい頃にね近所にちっちゃいネコがいたんよ。

親に無理言って泣きべそかきながら頼んで飼うの許してもらったんやケドさ.す-んごい可愛いくてさ.いっつもX2学校から飛んで帰ってた。

名前はチビ。

だんだんデカなって「こいつチビぢゃナイわ-」な-んて しょっちゅう思ってた。

ウチも中学高校と大きくなって でもチビ大好きで友達や彼氏が家遊び来た時も自慢してた。

庭に犬小屋や無しに猫小屋置いててさ

いっつもそこで ひなたぼっこして寝てたん。

寂しい時いっつもチビがニャア-て近寄って来て膝の上でゴロゴロ言いながら慰めてくれた

腹立った時「もぉ うと-し-からアッチ行って-や」って当たった時もあった

でもチビはゴロゴロ言いながらニャア-て近寄ってくんの。

馬鹿やから。

撫でながら逆に泣いてたよ なんでそんな優しんやって。

相変わらず元気で馬鹿で可愛いかった

高校出て最初の正月やったかな

初詣やなんやかんやで地元離れてて朝いきなり姉やんから電話。

二日酔いやし眠たいしイライラすっわ思いながらとったらさ

姉やん泣いてんの。

なんなん??思た瞬間

「チビがね...っっ...っ死んだ...っ」

泣きながら声つまらせた言葉の理解が出来やんかった

え???

待って待って??ホンキなん??なぁ!!

「朝エサあげよ思って小屋行っても起きんのんよ。っっ...んで...触ったら冷たくなっとって...」

頭真っ白んなった。

ドラマとかで今までの事が走馬灯のよ-にとか言うてるけど コレがそ-なんやって

チビの今までの顔.仕草.甘えん坊なとこ.鳴き声

頭ん中かけめぐった

スグには帰れん所いたから姉やんが写メとって送ってくれた。

いつもの寝顔

いつもの寝相

いつもの小屋

生きてるみたいやった

オカンからも電話あってオカンも泣きじゃくってた。

今からチビ植えるから...

泣いた。

チビ植えたとこにいっつも手え合わせてた

ウチん実家にねパンジ-植えてたんやけどね

いつしか花が咲いたん。

チビ植えたとこだけでっかくてキレィなパンジ-が

アタシはココにいるよって言ぅてるみたぃに。

チビはコノ家にズットおってくれてる気ぃします。

真面目な話なんで中傷する方はしないでくださぃ。

最後まで読んでくれてありがとうござぃます。

怖い話投稿:ホラーテラー ★さん  

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