短編2
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リアルな薄気味悪さ2

まとめ下手で2まで引っ張りすいません。

無事目的地までたどり着いた俺達は早速中に入り込んだ。やはり丑三つ時だけあって非常に暗く、懐中電灯やLEDライトだけでは物足りない。そこで焚き火をして火を持ち歩いたりした。

ビデオカメラやカメラでの撮影をするので、(旅の記念と、あわよくばビデオカメラに入り込んだ何かがいたら…)期待しながら一回を回ってみた。

特別変わった事もなく二階へと足をすすめ、二階の全部屋を見て回ろうと二手に別れた。すると、回り終えた俺達にもう一組が鍵のかかった部屋がある、と言う。

テンションを無理やり上げてビビり4人組はその部屋の前まで行くと、確かに鍵がかかっている。鍵穴も無理やり何かが差してあり、塞いであった。相談の結果、当然ぶち破ろうとなり4人がかりで蹴破った!

するとそこは何てことないトイレだった。だが、ふと気付いて鍵のかかった窓を開けて外を見た。高さがだいぶある。完全な密室だった。悪戯も良くできてる、なんて話しながら、ビビり4人は下へ降りた。

荒れ果てたこの廃病院がよくあのままだったな…何て俺は考えながら帰りの玄関に向かう。すると、ツレが写真アルバムが数冊落ちているのに気付いた。

拾うと三冊のアルバムだったんだが、いやにキレイだった。月明かりもあるし、と外に持ち出し懐中電灯で照らしながらページをめくると、そこにはグループホーム(老人ホーム)の誰かの誕生日祝いの写真が入っていた。

パラパラと捲る俺をよそにツレがいきなり叫ぶ。「うわぁーー!」アルバムを投げ出した。俺がどうした?と聞くと「顔を見てみろ!」と叫び、車へ走りだす。そんなアクション予想してなかったから慌てて懐中電灯で照らすと、アルバムの顔全てボケてのっぺらぼうのようだった。

場所の不気味さと、下調べでこの病院はグループホームなんかと繋がりのない病院だという事を思い出し、慌てて追いかけた。こんな時に皆がビビりで良かったのか、一人も欠ける事なく無事揃ったので車を出そうとすると、いきなり鍵が掛かった。集中ドアロックなんてついてないのに。

完全にビビった俺達は街まですっとばしてファミレスで落ち着くまで居座った。

長かった割には心霊でもなく申し訳ないが、あの写真もボケてたのか作りものなのか、リアルにのっぺらぼう(?)だったのか今でもわからんが、不気味さは今でも忘れない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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