私は今44歳未だに独身の悲しいおじさんである。
今日は仕事があり、会社に向かっていた。
道中、80くらいのおばあさんが、バッグを落としてしまい、いろいろと拾っているところを見かけた。
大丈夫ですか?
私はこういうのは見てはほっていけないタイプ。
拾うのを手伝ってあげた。
ありがとうねぇ。
全て拾い終わると、おばあさんはそう言って、軽く頭をさげた。
いえいえ、あなたのような人を見るとほっとけなくて
少しやり取りがあった後、最後にまた頭をさげてどこかへ行ってしまった。
2分後
こらー!まちなさい!
向こうで先程のおばあさんの声が聞こえた。何事かと思い、声がした方をみると、もうダッシュで先程のおばあさんがこちらへ向かってきた。
ちょっと、あんた!さっきのどさくさに紛れて、私の財布とったでしょ!
返しなさいよ!
おばあさんのズボンのポケットを見ると、財布が入っていた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話