短編1
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無数の手形

数年前、親友と呼べる位仲の良かった男友達と、関西で有名な六甲山の心霊スポットに行った時の話です。

と言っても、そのスポットには正確な場所が分からずたどり着けなかったので、諦めて山を下ろうとまずは平坦な道を走り出したんですが、おかしな事に気付きました・・。

平坦な道やのに坂を下ってる感覚なんです。

運転している男友達に聞くと「後ろから押されてる感じ」との事。

気味が悪かったのでなるべく早く山を降りて帰り、友達とも解散しました。

その後の話はそれから数年後に聞いたのですが、怖くてゾッとしました。

普段、彼の父親や弟さんもその車を運転してたみたいなのですが、あの山のドライブ以来、ブレーキの効きが甘いみたいなんです。

家族の誰が運転しても。

その車を買った中古車屋さんに詳しく見てもらっても異常無し。

でも運転すると効きが甘い。

また見てもらっても異常無し。

さすがに気味が悪かったらしいのですが、彼の父親の一言で車を手放したそうです。

「お前、どっか変な所行ったんか?車の下覗いてみ?色んな方向からいっぱい手形付いてるぞ。

」そう言われトランクの下を覗くと、、。

本当にあらゆる方向から引っ掻く様に手形が無数にびっしりと付いていたそうです・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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