短編2
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黒猫

先日のお話です。

たいして怖くないかもしれません。

(霊的な話ではないと思います)

先日、夜の11時頃に旦那と散歩がてらコンビニへ行きました。

買い物を終え、帰りがけに電柱に新築一戸建てのチラシが張り付けてあり、矢印が書いてあったので、旦那と少し見に行ってみようか!と寄り道することにしました。

ものの数分で着いたのですが、旦那が物件を流し見ている時にどこから現れたのか、尻尾の短い黒猫が私の近くにいたのです。

黒猫はゴロゴロと地面に体を擦り付けてじゃれている感じで、動物好きの私にはとても可愛く感じ

「どこから来たの?可愛いね。」

と話しかけました。

すると、黒猫は人懐こく擦り寄ってこようとしたんです。

旦那がそれを見ていたようで

「うわっ何こいつ気持ち悪ぃ!お前黒猫なんかに話しかけんなよ。もう行くぞ」

といい、私も可愛いのになぁと思いつつ渋々帰ることにしたんです。

私は黒猫に「バイバイ」と言い、黒猫もこっちを見つつ地面にゴロゴロじゃれていました。

旦那と少し歩いていると、さっきの黒猫が気になり後ろを振り向くと、さっきの黒猫は私たちに着いてきてたんです。

旦那は猫が嫌いなので、「お前が話しかけるから!」と、黒猫をシッシッと威嚇したんです。

黒猫は立ち止まりジッとこちらを見ていました。

しかし、また私たちが歩き出すと黒猫も歩き出す。

旦那がビビり始め、私たちは少し走り出しました。

すると黒猫も走り出す。

私もさすがに気味が悪くなり、旦那も最後の追い込みで威嚇し、ものすごい勢いで私たちは走ったんです。

自分たちの家の近くまで数分は走りました。

「これでまだ着いてきてたらさすがに怖いね」といい振り返ると、さすがに黒猫もいませんでした。

ホッとし、私が家に入ろうとすると耳元で…

「にゃ〜…」

と聞こえたんです。

ビックリして辺りを見回しても黒猫はいなかったのですが、少々怖かった体験です。

でも、よくよく考えたら野良猫でこんなに人懐こい猫もあまりいませんよね?

首輪もしていなかったし、今考えればじゃれ方も少し異常だったかもしれません。

あまり怖くなくてすいませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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