短編2
  • 表示切替
  • 使い方

私の部屋

初投稿です。

怖くなかったらすみません。

私の部屋は霊感のない私でさえも毎日のように金縛りになどの心霊体験をする不思議な部屋でした。

そんな不思議な部屋での話をひとつ。

私には六歳上の兄がおり、その兄が大学進学のため東京で独り暮らしをすることになったためそれまで兄が使っていた部屋をもらうことになりました。

それまで勝手に部屋に入ると兄に怒られていた為、まともに部屋の中を見たことがなかったのですがまともに見た第一印象は・・・

暗い・・・

昼間でめっちゃ天気良いのに寒い・・・

といった感じで、ヘタレでビビりな私は自分の部屋をもらえた嬉しさよりも、何か出てきたらどうしよ〜・・・と思っていました。

しかし、何日か経つと慣れてきたのか、そんな考えはどこへやら。

食事やテレビを見たりする以外は自分の部屋で過ごすようになっていきました。

そんなある日の夜。

七月も下旬に入り、夜に寝苦しさから起きてしまうことが増えてきたので、いつもはすぐに電気をつけて涼みに行くのですが・・・

・・・?耳鳴り??

と思っていると、急に体が動かなくなりました。

金縛りかな?と思ったのですが、疲れている時になることもあると聞いていたので、部活忙しいから疲れてんだな〜ぐらいにしか思っていませんでした。

ところがいつまでたっても耳鳴りは止まず、強くなる一方。

相変わらず体は動かない。早く終わって!と思っていると、ズズズッと部屋のドアが開く音が聞こえました。

えっ?

風で開いたのかな??

・・・!?勝手にドアが開くはずないじゃん!!

私の部屋は畳の上に絨毯が敷かれているため人が開けるにも意外と力がいるのに、風などで絶対に開くはずがありません。

心の中でやばい!と思っていると、絨毯の上を歩く音が徐々に近づいてきます。

ヒタ・・・

ヒタヒタ・・・

ヒタヒタヒタ・・・

やばい、やばい・・・

どうしよう(泣)

パニック寸前の私は、どーすることもできず、冷や汗が出て来るばかり。

ただただこの状況が終わることを願っていました。

するとその願いが通じたのか足音がピタッと止み、しばらく様子を窺っていたものの気配がなくなったようでした。

金縛りは相変わらず続いていましたが。

良かった!

いなくなったー!!

と喜んでいると、耳元で男の声がしました。

いなくなったと思った?

また来るよ。

その後すぐ金縛りがとけるのと同時に泣きながら両親の部屋に駆け込み、母の布団で寝ました。

これが始まりでした。

怖い話投稿:ホラーテラー ルーシー7さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ