中編3
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久しぶりの恐怖

これは僕が実際に体験した話です。実体験なのでおもしろくないかもしれませんが最後まで読んでくれるとうれしいです。

これは小学校五年生のころに、初めて幽霊を見たときの話です。

僕は小四のころから、急に金縛りにあうようになりました。

怖い話は好きだけれども、怖がりという、まぁどこにでもいる少年だったので、最初は金縛りがかなり怖かったのを覚えています。

しかし一年も経てば、慣れてしまい、あまり恐怖も感じなくなってしまいました。

もう金縛りにあいすぎて、疲れによるものか、霊が起こしたものか、感覚でわかってしまうほどの熟練度でした。

ある夜、熱帯夜でどうも寝付けませんでした。

『うわー。もう二時かよ。丑三つ時の耳鳴りって痛いんだよな。』

なんてのんきに考えながら仰向けになりました。

すると右の廊下の方から

シャ シャ シャ

という何かを振っている音が聞こえてきます。

しかもその音はどんどん近づいてきます。

『これはやばい!』

霊的なものだと気付き、とっさに腕を目の上に持っていきました。

金縛りには何度もあっていて、笑い声や助けを呼ぶ声などはよく聞いていたのですが、姿を見たことは一度もないのです。

僕は久しぶりに恐怖を感じ、またなぜか今日は見てしまう気がして、右腕を目の上にもっていったのです。

そのとたん見えない右目の暗闇の中に、侍の顔がぼんやりと浮かんできます。

『は?侍?ってことはさっき振ってたのはもしかして刀?』

音はどんどん近づいてきてすぐ横でなっています。

このとき気がつくのですが、なぜか未だに金縛りにかかってないのです。

しかし殺されるかもしれないという恐怖で蛇ににらまれた蛙のように、僕は硬直するしかできませんでした。

そして音がなくなります。

しかし『助かった』なんて考える時間を与えてくれないぐらいに、いきなり僕の体に何かが乗っかってきます。

そして首を絞めてくるのです。

驚きのあまり僕は左目を開けてしまいました。

そこには目に黒い玉がなく、血管だけが血走っている侍がいたのです。

恐怖は頂点まで達して

『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・』

苦しい中ただそう謝ることしかできませんでした。

何十回と謝ると、重みはなくなり、恐怖もなくなり、しばらく放心状態のあと、兄の部屋に飛び込みました。

兄はベットに寝転がっていたのですが、僕が来るまで金縛りにあっていたとのことでした。

兄は侍は見ていないのですが、黒いモヤモヤが天井にあったらしいです。

同じ幽霊かはわからないのですが、とにかく二人とも怖かったので、その日は一緒に寝ました。

後日父に色々聞いてみたのですが、うちの先祖は武士だったそうです。

関係はないのかも知れませんが、もしかするとあの幽霊はうちの先祖を怨んでいた、敵方の武士かなんかかもしれません。

まぁそうなると完全に殺されそうだったって事になるんですけどね・・・

まぁこの出来事が起きてからかなり幽霊に敏感になってしまいました。

ほかの話をまたいつか、投稿しようと思っています。

そのときはまたどうぞよろしくおねがいします。

怖い話投稿:ホラーテラー 黒島さん  

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