短編2
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いつでも・・・

冬も身になじんできた頃。とある理由で、夜中に都内某所にある有名な心霊スポットを通りかかる羽目になりました。

山間の峠道、他に迂回路もあったのですが、時間も深夜、運転の疲れに押されて、その時は特に何も意識せずにそこを通りました・・・

辺りに他の車の姿は無く、聞こえるのは自分の車のオーディオの音だけ。

突然それは訪れました。

車の室内灯やメーターの明りが急に点滅しだしました。

・・・故障?

ハザードを付け、車を路肩に寄せて、停車し様子を見ることに・・・

不思議なことに室内灯とメーターの明りの異常な点滅以外は車に特に異常は無い様子でした。しばらくすれば収まるのではないかと思い、外へ出て気分転換がてら一服することに・・・

ちょうど、煙草が吸い終わる頃、時間にして3分程。

気が付けば、車はいつもの正常な状態に戻っていました。再び車に乗り込み、ハザードを消して車を走らせました。

数分程走行。

後席に人の気配。ルームミラーで確認するとぼんやりと人の影のようなものが・・・

幽霊云々よりも、その時はその正体不明の同乗者に腹が立って、

「何だ!?お前は!?」

その瞬簡に耳鳴りがして、運転どころではなくなり再び車を路肩に・・・

急ぎ運転席から飛び出して後席のドアを開けると・・・

誰も乗っていません。

その時になって初めて背筋が寒くなりました。

気味が悪かったので、そそくさと車に乗り早く帰ろうと・・・

車が再び走り出した時、耳元で一言。

「いつでも死ねるんだからね・・・」

意味がわからない事と恐怖で、急ぎ家まで帰ったのは言うまでもありません。

怖い話投稿:ホラーテラー ガンターさん  

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