実体験、その時思った事を投稿します。
恐くないので読みたくない方はスルーで。
初投稿でしかも携帯からなので色々と御容赦お願いします。絶対読みずらい。
夏の話。
その年、私は地元で再就職しようと、約8年振りに実家に戻っていた。
久しぶりの地元で色々と思い出せない事が多かったが、子供の頃に祖父と毎日のように行っていた山中の道はハッキリと覚えていたので暇つぶしに出掛けることにした。
バイクで(自○責ぎれ…)山道を走り、一番思い出に残っている○○川ダムへと向かった。
私が小学生の頃、そのダムは夏場カブトムシ採集の穴場スポットで夜になると電灯の下がカブトムシ、クワガタだらけになっておりダムの職員の了解の下、親とよく行っていた。
しかし、いつの日からか立入禁止になるとの話をダムの職員から聞きガッカリした記憶がある。
その数日後、祖父と行った時には、すでに入り口が立入禁止になっていた。
それにも関わらず2人で柵を乗り越えると、約100m先のダムの管理事務所からスピーカーで怒鳴られた。
祖父は硬直状態の私の手を掴み、管理事務所から死角になっている場所へ。
そこから車まで私を背中に乗せ陸軍仕込みの匍匐前進…
今となっては笑える懐かしい思いでだ。
そんなことを思い出しながら、バイクを○○川ダムへと走らせた。
家からはそれほど遠くないので15分位で到着した。
管理事務所へと続く道の入り口は変わらず立入禁止のままだった。
想像はしていたが、当時(20年程前)と比べると建物や設備は老朽化していた。
観光用に、気持ち程度のベンチはあるが、こんなド田舎に見物人が来るはずもなく、誰もいない古びたダムは昼間なのに少し不気味に思える。
特に感動する事もなく、付けたタバコも吸い終わり、帰ろうかとバイクを取り回している時だった。
「ギャァーー!ギャァーー!」
何だよ、うるさいな…
山に入るとよく、こんな鳴き声のする鳥
(名前は知らない)がいる。
何気なく鳴いている方を見るとダムの水面でバシャバシャと水しぶきをあげていた。
うわー。もしかして鳥溺れてんじゃない!?
ダムのデカい魚に食べられそうになってたら面白いよな。
私は、なるべく近くで見ようとダムの周りの柵?に寄りかかり凝視した。
……あれ人っぽい。
しぶきでよくわからないが、頭は鳥ではない気がする。
もし人なら大変な事だが、その時は管理事務所の人が何とか…
人として最低な考えだということは重々分かっていたが、ポケットからタバコを出し火を付けた。
しばらく眺めていたが管理事務所の人が来ないし、まだバシャバシャやってるし、人じゃないなと思い、最後の1本吸って今度こそ帰ろうとした。
「そこのダム見てる人、今すぐ出て行きなさい。(方言訳)」
と、管理事務所のスピーカーから声が聞こえた。
まだ吸い始めだっつーの。
吸ったら帰るから少し待てや。
と、私はブツブツ言いながら少し離れたベンチへ移動した。
「椅子に座ってる人、早く出て行きなさい!!」
ここは入るなって書いてねぇし、何のためのベンチだよ!!これだから田舎は…
「こらぁ!!早く!そこから離れろ!!!後ろ!」
物凄い大声でスピーカーの音が割れている。
はぁ?
気にはなるので、私はチラッとだけ振り返ったが何も変わった所はなかった。
さっきのバシャバシャしていた鳥?がいない。
………。
その後、バイクを発進させるまで記憶が無い。
そして、家まで何事もなく帰ったのだが夜に気になり、母にさり気なくダムの事を聞いてみた。
あの周辺は割と吊っちゃう人が多いということは子供の頃すでに知っていたが、小学生の時あのダムで自殺した人(入水)は知らなかった。その対策として立入禁止区域ができたそうだ。
禁止にしてもしなくても関係ない気がするけど。
山菜採りの老人達が、あのダム周辺で見たとか見ないとかの話しがあるらしい。
ダムの職員はその存在を既に知っていて、私の後ろにいた?物の正体も分かっていたのかも知れないが、私には霊感が無く確認する術は無い。
後日、私の後ろに出たのだ!と決め付けて、あの場所へタバコを供えに行った。
タバコに特別な理由はなかったが、タバコを吸ってるのを見て出てきたのだと勝手な解釈をし、しかも「お金が欲しい。」と、敬う気持ちゼロで手を合わせた。
思いが通じたか分からないが数ヶ月後、私は交通事故で多額のお金を手にする。
おわり。
以上が私の実体験です。
箇条書きっぽくて面白くないですが、読んで頂き有難う御座いました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話