短編2
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踏切事故

高校時代の話

当時、自転車通学をしていた

途中、4kmくらいの直線区間があり、国道・線路・県道が平行していた

線路には確か3ヵ所踏切があったが、どれも田舎の踏切というか、人と自転車が通れるだけの遮断機の無い簡単な物だった

その直線区間の踏切の1つで学生が列車にはねられ死亡する事故が確か2度あり、踏切のすぐ横の県道で子供が車にはねられ死亡する事故があった

俺は通学には国道を使っていたが、その踏切の近くを通る時はなんとなく気味悪さを感じた(花が置いてあったりするからか)

ある日…

テストでもあったんだろうが、昼過ぎに学校から帰っていた

いつも通り国道を…

なぜか、踏切を渡って県道を帰ろうと思った

自転車の前輪が何かにひっかかった

俺はそのまま空を見上げた…

青い空

『きれいだなぁ…』

ボ~ッと空を見上げていた

(ゴ~ン…ゴ~ン…)

ん?

鐘の音が聞こえてきた

(ゴ~ンゴ~ンゴ~ン)

お寺の鐘かなぁ?

でも…

この辺りにお寺無かったし?

神社ならあるけど…

ゴ~ン!ゴ~ン!ゴ~ン!

凄い音で鐘が鳴っている

列車が物凄い警笛を鳴らしながら近づいていた

急ブレーキの金属音も聞こえた

俺は自転車から飛び降り自転車を抱え上げて踏切から脱出した

その時思った事…

(列車ってデカい!)

そして全力で逃げた

列車に急ブレーキをかけさせたのだから何かの罪に問われるのではないかと思って…

俺が単純にボ~っとしてただけかもしれない

だけど…

よく、引き込まれたとかいう事故ってこんな感じなのかなぁ?

と思った…

自分の行動なんだけど自分でも理解できない

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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