中編5
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イギリスの英雄 ①

怖かったなーあれは。

とにかく、すげーイギリス人がいたんだよ。

もうなんか、あいつの存在自体がなんっつーか…

ま、とにかくすごかった。

韓国人の友達が数人いて そいつらの友人に【グラス】と言われてるイギリス人がいた。

ま、そいつとも韓国人数人と飲みに行ったときに仲良くなった。みんな日本語を話せるから、まーなんとか話せた。

そいつと絡むようになって、たぶん2ヶ月くらいした時に韓国人の一人が高熱を出して倒れたと、知らない中国人(韓国一味の友人と思われ)から遊べなくなったと電話が入った…。

まぁ、しゃーないなってグラスに電話したら『忙しい!』と電話を切られた。ま、もともと直球な奴だから こんな断り方しか知らない。

次の日 高熱を出して倒れたと聞いた韓国人が家に来た。

『はぁ?はいはい、またまた…う、嘘でしょ?』

と、まあこんな会話をした。

その韓国人が言うには、グラスが治してくれたと…漢方薬か何か?と聞くと違うという。

話しによれば、白い紙に丸を書いて丸の中にも何か模様を書いて高熱で寝ている韓国人の背中に貼ったらしい。そしたら、体が軽くなって元気になったそうだ。

なんか、キョンシーを退治する人とかか?ってくらい そのときは笑えた。でも韓国人は真剣に言うから

『それはね、魔法陣だよ。グラスは、その筋の奴なんだよ。』そう言って納得させた。ま、俺は病気は気からっていうことで【治る】という暗示をかけたかと思っていた…

後日、学校でグラスに会って魔法陣らしき紙について聞いてみた。『あのさ、あいつの高熱を下げたんでしょ?どうやったの?』って聞いたら

『紙に治癒の円を描いただけだよ』

はぁ?

なんのこっちゃ、意味わからん。治癒て…。グラスに冗談で、『紙に円を書いたら他に何ができるわけ?』と笑いながら聞いたら少し眉をしかめて

『物を動かして見ようか?』と言う。はい、きた!絶対ピアノ線か何かやな!と思って視野を広くし種明かしをする態勢に入った。

グラスは小さなメモ帳にボールペンで何か書きはじめた。

グラスが丸を書いて、その中に6角形を書いていた。

きれいな6角形の中になんか、うにょうにょ書いていた。

それを書いている間、グラスら何かボソボソと言っている。

英語でも、日本語でもない何かをボソボソ言いながら書いている。とうとう、気が狂ったかと思っていたら紙を机に置いて俺のカバンからペットボトルのお茶を勝手に取り出した。

まさか、お茶がジュースに変わるのか!グラスの真剣な顔にちょっと期待してしまった。

紙の上に、ペットボトルを置くとグラスが『ほら、わかる?』と言い出した。

色は変わってない。ペットボトルを開けて飲んでみた。

味は変わらない。お茶だし。

『騙された!ハハハ』と言うとグラスが『だからよく見てよ』と言うので、紙の上に戻したペットボトルを見ると

ペットボトルの中のお茶が小さく渦をまいている。

『何これ!』と言うとグラスが笑いながら『簡単なトリックだよ』と言った。

明らかに手品ではないのに初めて気付いた瞬間だった。

だって渦が激しくて、ペットボトルがガタガタ揺れて倒れたからさ。

そんなグラスは、みんなに黙っていた。まぁ、俺も他の奴に言うつもりはかなった。

普通なら、『グラスすげーぜ!実はさー』て言うはず。でも言い出したらグラスが迷惑だろなって、こんな俺にも思いやりがあったみたい。

それから数日後、登山遠足があった。もうそんな歳でもないのに生徒会みたいなんが【有効を深めるため】と題してやった。

しょうがないから当然参加するわけさ…で、いつも仲良しの【信長】と一緒に歩いた。

信長は、本名じゃない。もともと髪が長くて何かがあるたびに、ちょんまげにしていたら多分アメリカの奴らが サムライ!とか言いはじめて信長になったとか…まぁ剣道とか、空手とかしてたみたいで体はでかい。

あと、【アキバン】も遅れて携帯ピコピコしながらついてきてた。こいつの名前の由来は、伴って名前だったこととオタク?っぽいとこから名前がついたらしい。

とにかく漫画とゲームを、こよなく愛す奴だった。外見は超オシャレなイケメン。漫画とかとは無縁な感じだった。家は金持ちらしく二十歳なのに車を4台持っていた(セルシオ、パジェロあと2台は不明)。特にそれを自慢する奴じゃなかったけど、財布にはいつも札束が入っていた。

ま、いつも三人一緒だったが学校めんどくさいと言う三人はダラダラ遠足の列の一番後ろを歩いていた。

俺『なあ、なんで登山なんだろな?』

信長『なんでかな?行くとこ山しかないんだろ。でも山はいいよな!』

アキバン『あー足が痛い。五合目までは車で行けるのになー意味わかんねーよ』

俺『確かに言えてる。』

アキバン『登山終わったら、飲み行こうや!あ、でもドラクエしなきゃ…』

信長『ドラクエまだやってたの?』

俺『ドラクエ飽きた』

アキバン『そこ大事だろが!』

信長『アルテマってドラクエだっけな?』

俺『アルテマはFFだよ!』

アキバン『あ、ドラゴンボールのソフト返してよ』

俺『あ、あれどこかへ逝った』

アキバン『ま、いいや。また買う』

俺『お!太っ腹』

信長『そういや18号って子供産めたの不思議だったよな…』

俺『時限爆弾を取り除いただけで妊娠できるんだからな』

アキバン『人造人間なんだから、中身は人間だろ』

信長『あ、そっか』

俺『でも相手がクリリンじゃ、もったいないよな』

アキバン『確かに!美人に鼻なしはもったいない』

信長『ゴクウなら18号も満足して逝けたかな?』

アキバン『息子をスーパーサイヤ人3にすれば…まあ、逝けるはず。』

俺『毛が長くなるはず』

信長『血管ムキムキやな』

アキバン『毛が刺さる』

俺『そこも3かよ』

アキバン『18号に耐えうる力があればな…』

信長『ベジットは?』

アキバン『ベジットが18号とやったらDOUBLE不倫やな』

俺『身内で戦争やな』

アキバン『チチが黙ってねーぜ』

信長『チチが、サイヤ人なら完全にゴクウをスリーパーやな』

俺『いや卍だろ』

アキバン『コチコチカッター!』

信長『…』

俺『…あ、そうそう』

と、グラスの話を切り出した。どうも初耳らしく聴き入っていた。ま、結局教えちゃったわけよ。

そのときは

ちんたら登山していた俺らに危険が迫っているとは誰も想像してなかっただろう…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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