中編4
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霊同士のジレンマ3

火事の夜の後、次の日の学校では用務員さんの家の火事の話で持ち切りになりました。

そして担任の先生からは

「この学校で働いていた用務員の兵藤さんが昨夜、火事でお亡くなりになりました。

お通夜が明日の夜にあるのでお世話になった人は最後のお別れをしてあげてください。」

用務員さんは亡くなったそうだ。

昼下がりに学校が終わると友達と例の現場へ行くと

燻っているのかほんのり煙をあげていて、二階建ての自宅は2階が半分だけ崩れていて燃え炭となっていました。

そこで近くの消防士さんに詳細を聞こうとすると教えてくれません。

そして一緒にいた警察官にゴリ押しして話を聞くと

「うーん…

君達がそこまで君達の学校の用務員の女の人を心配するんだったら…

いいか?

これは絶対に内緒だからな。

仏さんが二人出てきたんだ。

一人は残念なんだけど君達の用務員さんだと確認はとれたんだけど、

もう一人の仏さんは性別が男だってだけで身元が分からないんだ。

旦那さんの安否は無事だし親族や交遊関係にあった人も行方不明になっていないんだ。

しかも遺体が切断されたかちぎられたかも分からないが頭と腕2本があの2階のまだ残ってる一室にあって胴体と脚2本が1階に散乱してたんだ。

それに2階と1階の遺体のパーツはおかしすぎるくらい距離が離れてて燃える前切断されて置かれたのかもしれないんだな…」

これを聞いた時ある男が脳裏をよぎった。

野島?

野島か!?

その疑問を押し殺して警察官に挨拶をして一旦友達と話すとやっぱり友達も野島を想像したらしい。

そして通夜の日がやって来た。

いつもと変わらぬ笑顔を壇上から振り撒く用務員さんの遺影。

焼香をして手を合わせる生徒に

「ありがとう、ありがとう…」

と泣きながら顔を見せる親族席の若い男性。

あぁ、このカッコイイ人が旦那さんなんだなと思いました。

そして焼香をすませると友達が花を買って手合わせに行こうと言ったので

小銭を出し合い近所のスーパーで花を購入して用務員さんの自宅前に行き

夜の闇に佇む炭となった自宅の前で花を添えて拝み始めると

パキパキッ

そりゃぁ、あれだけ燃えたんだから何かが割れたんだろうと気にしなかったんですが

横にいた中島の顔がみるみる青ざめていくのが分かりました。

「もう早く行こう!!

ここから早く!!」

と焦りながら言ったため、

近くの公園で休憩して中島にあんなに焦った理由を聞くと

「さっきパキパキって言ったろ。

だから音がした方に向くとなんかモゾモゾ動いてるんだ。

よく見るとな、

何かに蛇みたいに巻き付いて裂けた口からまた口が出てて、目がものすごく怒り狂ってる目をした女みたいな化け物がいるんだ。

そんでその蛇みたい女ってな、面影があるんだ。

兵藤ちゃんに。

しかもその巻き付いてるもんがなんて例えれば良いんだろ…

肉の塊に手足が有り得ない場所についていて頭がついていて顔が分かったんだ。

ありゃ絶対野島だ…

見間違ってたら死んでもいい!!

巻き付いた兵藤ちゃんは太い釘みたいに異常に尖った指を肉の塊の野島にケーケー言いながらものすごい勢いでブッ刺して終いには口から出た二つ目の口で野島に噛み付くんだ…

だけど野島は痛くもないのかしんないけどゲタゲタ笑って肉ダンゴみたいな体についた手足をバタバタさせるんだ…

二人とも俺らには見向きもしなかったよ。

あんなん見たくなかった…

見えなかったお前ら幸せなんだぞ!!」

中島はウソがつけない、

と言うより第一にウソをつかないことで友達に有名なんです。

その中島がこの事を話した時、恐怖を感じました。

何より顔を真っ青にして震える中島が何よりの証拠でした。

用務員さんは野島に相当の怨みがあったんだと思います。

だってあんな化け物になってまで復讐しようとしていたんですから……

そしてこのことを他言してはいけない自分らだけの絶対に破ってはいけない約束として封印しました。

そして月日は経って自分は大学生になって中島は工業高校に行っていたために社会人になりました。

そんな中島が焼肉をおごってくれるらしく最近一緒に飲みに行った時にあのことを詳しく聞くことが出来たので時間がないので次回に最後に化け物についての詳しい中島の説明をしたいと思います。

ダラダラとした長文を読んで頂き本当にありがとうございます。

次回で最後ですので読んでくれたみなさん、待っていてください。

怖い話投稿:ホラーテラー 乾さん  

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