短編1
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実話

ドライブによく行っていた。

付き合っていた人がドライブが好きだったから。

主に山道を走ってた。

私は自然の移り変わりを見ながら彼と話すことが楽しかった。

彼のご両親もドライブ好きだった。

夫婦で遠くまでドライブに行ってはおみやげを買っていた。

ときどき私にも買ってきてくれていた。

ある日彼のご両親に呼ばれた。

たくさん買いすぎたから必要なだけ持って帰って。

段ボールを指さした。

見ると中にはたくさんのかぼちゃが。

「ドライブ途中トラックで売っていたの。安かったからつい買いすぎたわ」

一人暮らしの私はかぼちゃをひとつ貰い礼を言って帰った。

彼と2日後に会う約束をした。

晩ご飯にかぼちゃのコロッケを作る約束をして。

2日後夕方調理をしようといただいたかぼちゃを半分に切った。

私はとても近眼。

コンタクトも眼鏡もつけていなかった。

かぼちゃを半分に切って種を取ろうと見た瞬間なにかおかしいことに気がついた。

顔を近付けてよくよく見ると種のあるべき場所には

…そこにはウジ虫がびっしりつまっていた。

かぼちゃを投げ出し私は一目散に家を出た。

30分後観念した私はびくびくしながら家に帰った。

恐る恐る台所に入って1歩進んだ足はかぼちゃから出てきたウジ虫を見事に踏み潰してしまった。

以来かぼちゃは食べれません。

怖い話投稿:ホラーテラー じゅりさん  

Concrete
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