短編2
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〇〇ダム

若い頃に体験した話。

友人とドライブしながら隣町に行きました。

農道をあてもなく走っていると「〇〇ダム」という標識を見つけました。

友人が

「ここって…お化け出るらしいんだよねぇ」

と呟きました。

私は当時、姉から心霊スポットと呼ばれる場所には絶対に行くなとお触れが出ており…

反対しましたが、他の友人もノリノリになっちゃいまして

好奇心に勝てないバカな私は行く事にしました。

舗装されてない砂利道は、草木が伸び放題で車は揺れるし最悪でした。

15分くらい走りダムに着くと、耳鳴りが酷くなりました。

少し大きな池って感じの広さですが真っ暗でよく見えません。

段々とドブのような臭いが鼻について苦しくなり友人に話しましたが、みんなは臭いなんてないと言ってました。

息苦しく我慢できなくて、すぐに引き返す事にしたのです。

家に近づくと、気分も良くなりいつも通り玄関へ入ります。

靴を脱いで顔を上げると、姉が仁王立ちで私を見下ろしています。

姉「あんた…何した?」

私「…別に何もしてないよ」

姉「何なの?凄い臭いよ…」

ここまでくると、隠し通せる訳なく…全てを話しました。

しばらく姉は一点を見つめ、深くため息を着くと私の肩と背中を何度か叩きました。

私に「多分、もう大丈夫だよ。」

と言いました。

それから一晩中、姉は洗面所やトイレで吐いていました。

私はとんでもない事をしてしまったと朝まで泣きました。

翌日に姉は少しげっそりした顔で

「追い出すのには数が多過ぎて時間かかったわ…」

って言って笑いかけてくれて、私はまた泣きました。

それ以来 心霊スポットへ遊び気分で行く事はやめました…

そのダムは通称、恵〇湖というらしいです。

ずっと昔からある自然に出来た池みたいなもので、底は泥沼になっていて…何十年も前は怖い人達が人を沈めるのに使ったんだと、隣町に住む親戚の婆ちゃんが言ってました。

怖い話投稿:ホラーテラー 坂道さん  

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