中編3
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ずる休み

僕は小さい頃から様々な心霊体験をしてきました。

その中で最初の心霊体験を投下させて頂きます。

あれは小学二年生の夏。

僕は隣町に住む親戚のお爺さんのお葬式に行きました。

平日だったので、親が学校に電話して休みました。

お爺さんは老衰で亡くなったそうで、安らかな死に顔でした。

両親と中の悪い親戚も来ていたので、午前中で切り上げ自宅に戻ってきました。

僕は暇だったので、近所の小さい子達と公園で遊んだのですが、

下校時の同級生に見つかり、翌日クラスでずる休みと非難されました。

同級生「ずっる休み!ずっる休み!」

しつこいずる休みコールに腹を立てた僕は、同級生達を怖がらせてやろうと、

次のような話をしたと思います。詳しくは忘れましたが…

1、お爺さんは殺されて恐ろしい死に顔だった。

2、お爺さんは今、僕の後ろにいる。

3、お爺さんに線香をあげてきた僕をずる休み扱いした人にはお爺さんが仕返しをする。

効果は抜群で、すぐにずる休みコールは消え、僕に謝る同級生までいました。

それどころか、下校時には学校中に怖い話として噂になっていたのです。

最後の授業が終わり、ふと外に目をやると…

お葬式の時と同じ白装束を着たお爺さんが、恐ろしい形相で僕を睨んでました。

僕は「ひっ!」と声を出しましたが、自分が作り話をした罪悪感から、

先生や親に助けを求めるという選択肢はすぐに消えました。

その日から恐怖の日々が始まったのです。

…続きです。

小学二年生の頃、親戚の亡くなったお爺さんをネタに怖い噂を作り出した僕には恐怖の日々が待っていました。

学校でお爺さんの怖い噂が流れ、怖い話はどんどんエスカレートしていき、

それにともなって小学生のお爺さんのイメージは恐ろしいモノとなっていきました。

その日から…

僕は亡くなったお爺さんが見える様になったのです。

幼い僕にはそれがとてつもない恐怖でした。

ある時は教室の窓の外…

ある時はトイレの窓の外…

ある時は家の窓の外…

建物の中から外を見るとお爺さんがこちらを睨んでます。

噂がエスカレートするにつれ、お爺さんは直視できないほどに恐ろしい形相になっていきました。

それでも建物の中には入ってこないので、お爺さんを見えないフリして恐怖に耐えていました。

二週間が過ぎた頃…

とうとうお爺さんは、建物の中に入ってきました。

布団で寝ていた僕の首を両手で絞めながら

何かを喋っていました。

しかし口パクで何を喋っているかわかりません。

僕は「ごめんなさい!」

と、繰り返し謝りました。

そこで気を失い、翌朝に目が覚めました。

流石に建物の中という安全地帯を失った絶望で、全てを母親に話し、助けを求めました。

母はこう答えました。

「お爺さんは亡くなっても49日はこっちにいるんだよ?」

「あんたが怖い噂を流したせいで、お爺さんは子供達の恐怖心に縛られ苦しんでるんだよ」

「毎日、お爺さんの仏壇に手をあわせて謝りなさい」

次の日から母親と毎日お仏壇に手をあわせ、心の底から謝り続けました。

お爺さんは徐々に薄く、見えなくなりました。

そして49日が過ぎ、お爺さんとお別れをしました。

でも

次の日…

お爺さんは現れました。

お爺さんは成仏できずに

悪霊になっちゃったんだって…

怖い話投稿:ホラーテラー カラオケ店長さん  

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