短編1
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こわい人々

昔住んでたアパートの近くでよく井戸端会議をしているおばさん連中がいた。

たいして気にとめていなかったんだが、それが毎日の事なので会話がふっと入ってきた事もあった。どうやら彼女たちは近所に住む奥さん(U子)をネタに話しているらしかった。U子だけならともかく、U子の子供、だんななどの事も話していた。言葉遣いがだんだんひどくなっていくのを感じた。「あいつ売春してんだよ」とかそこまでいうかみたいな事も言っていたので、だんだんうざくなってきてなんか言ってやろうとある日決心して思い切って近づいた。驚いたことにそいつらは私が近づいたことも気づかないぐらい話に没頭していてその目はU子の家にそそがれていた。そして会話ではなく独り言だったのだ・・・

各々が独り言をU子の家に向けて言っていたのだ。その目は空洞のようにジッとU子の家にそそがれていた。後で知ったんだけどU子さんっていうのは普通の家庭の綺麗な奥さんなんですけれどね・・・そのおばさんたちよりずっと若い見た目の・・・私は怖くなって何も言えずに退散した・・・あれは何だったんだろう

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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