あなたの服は大丈夫ですか?

中編2
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あなたの服は大丈夫ですか?

短いですが、読んでください。

私は、以前アパレルの会社で働きながら小さな洋服メインのリサイクルショップの経営をしていました。

自社商品の売れ残りを会社から頂いたり、破格の値段で売ってもらいリサイクルショップで販売をしていました。

価格は、すぐに値下げができるように手書きの価格表を商品に貼り付けて販売していました。

リサイクルショップに来店されるお客様から買い取りもしていました。

私のお店では無料の会員証を作成しポイント還元のシステムを作り、一元さんお断りにする代わりに顧客をデータ化して管理できるようにしていました。

誰から何の商品を買い取りしたのか、誰に何を売却したのか日時までしっかり管理していました。

これで、誰がどういう物を欲しがっているのかを把握しDMなどを郵送。

郵送したDMには何%オフ券などをつけていました。

おかげさまで、不景気にもかかわらず上々でした。

そんな時、あるお客様からクレームの電話がありました。

どうも、購入したダウンがちくちくすると言うのです。

しかもお得意様だったので私が不良品と思われるダウンジャケットを取りに行きました。

お客様の家に着き、菓子折りを持って行くとお客様は最初は不機嫌でしたが全額返金と5%オフ券、菓子折りで機嫌を取り戻せました。

ダウンジャケットを回収し、店に戻りダウンを調べると首もとあたりから固い糸が数本出てきました。

どうせ販売できないだろうと、アルバイトの女の子に破棄するようお願いした。

すると、1分後

「キャーーッ」

と、裏に捨てに行った女の子の悲鳴が。

慌てて駆け付けると、女の子がダウンを指さしながら

「あのダウン…」と言う。

ダウンを拾い上げ見てみるが普通のダウンだ。

すると女の子が、

「そ…その首から出ている糸をよく見てください!」と、言う。

首から出る糸を抜くと、毛根がついていた。

髪の毛だった。

数本の髪の毛が、ダウンから突き出していた。

ダウンをハサミで引き裂くと、ダウンの中身は全て髪の毛だった。

長い髪の毛ばかりが、ぎっしり詰まっていた。

後で、店のデータを調べたが

あのダウンは買い取りしていない商品でした。

後日、お客様に詳細を聞くと

「あのダウンは初めて見る若い女の店員さんが、価格表のついていないダウンを私に持ってきて1000円でいいよと手書きの価格表をダウンに取り付けてくれたよ。安いから買ったのよ!」と、言う。

ここ1年、誰も辞めてないし雇っていません。

怖い話投稿:ホラーテラー Morphineさん  

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