短編2
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お前は器になる

ある日の夜。

私は不思議な夢を見ました。

夢の中で私は、数人の友人と、心霊スポットへと肝試しに来ていました。

その心霊スポットと言うのは、廃校になった小学校で、私達はドキドキしながら、学校の中を見てまわりました。

それからしばらく、私達は学校の中を見てまわりましたが、特になにかが起こる訳でも無く、私達は、大人しく帰る事にしました。

学校の外に出て、少したった頃に、私は突然トイレに行きたくなりました。

幸いな事に、私達の近くに、少し広めの公衆トイレがあったため、友人達にも一緒に付いて来てもらい、トイレに行く事にしました。

私が公衆トイレの入り口に入ると、突然、友人達に周りを囲まれました。

私が「どうしたの?」と聞いても、誰1人として返事はしてくれません。

友人達の様子がおかしい事に気づいた私は、急に怖くなりました。

私が、恐怖のあまり、後退りをしようとすると、友人が私の腕を掴み「動くな!」と言うのです。

「お前は器になる…そこから動くな」

そう言って、友人達は一斉になにかを唱えだしました。

私の足元には、いつの間にか、円陣のようなものがかいてあり、そこからもの凄い力で、私の中の¨なにか¨が引っ張られる感覚に陥りました。

「いやだ…いやだ…」

と、私は小さく抵抗しましたが、体に力が入らず、気持ち悪い感覚だけが増していきました。

友人達は、しばらくなにかを唱えた後、最後に大きな声でなにかを叫びました。

その瞬間、ドンっと、何かが私の中に入って来た感じがしました。

そこで私は目が覚めました。

目を覚ましてみると、体中が痺れ、最後に受けた衝撃が、リアルに残っていたのです。

私は、それからしばらく、眠る事ができずにいました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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