短編2
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カセットテープ

就職のため上京してきた時の話です。

初めての1人暮らしにワクワクドキドキしながら、アパートに引っ越しました。

借りたアパートは、家電とベッドがついていて、引っ越したその日から生活出来る感じでした。

引っ越しが終わり、僕は近くのスーパーで買い物をして、買ってきた物を冷蔵庫に入れようとしたのですが、冷蔵庫の中に何やら変な物を見つけしまいました。

それは、一本のカセットテープでした。

(前の人の忘れ物かな?)

僕は単純にそう考えました。

音楽か何か入っているのかと、僕はラジオを聞く為に買ったテープレコーダーで、そのカセットテープを聞いて見ることにしました。

テープを再生すると、若い女の人の声が流れてきました。

(…うう…うう…さむっ…寒い…寒かったわあ…あら、あなたが冷蔵庫から出してくれたのね…ありがとう…やさしい人ね…)

不気味なテープの声はそう言ったのです…

テープの声は続く…

(うふふ…ねえ…ちょっと後ろを向いて見てよ…)

まさか!僕の後ろに…この女の人が立っているのか?

何?これは霊的なことなの?

様々な考えが頭によぎり、僕は恐々と後ろを振り返りました…

だけどそこには何もいませんでした。

テープの声はまだ続く…

(うふふ…じゃあ今度は前を向いて…)

僕は言われるがままに前を向きました。

だけどやはり何もいません…

(うふふ…じゃあ最後に上を向いて…)

テープの声が言いました。

僕はゆっくりと上を向きました…

その時、テープの弱々しい女の人の声が急に大声に変わり、甲高い笑い声と共にこう言ったのです…

(あははは…何もいる訳ねえだろうが…馬鹿じゃねえの…)

……僕は、ただただテープレコーダーを見つめて唇を噛みしめました…

僕が何をしたっていうんだい!

こんなんでこれから東京て仕事が出来るのかと不安です…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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