短編2
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回る空き缶

一昨年の夏に母が長い闘病生活を経て亡くなりました。父は15年ほど前に他界しておりますので、実家には兄が一人で生活しています。

甲信越の私の家では、鈴虫が鳴いているある夜のことでした。夜の12時少し前に私の携帯に兄からの電話がなりました。夏の疲れもあり、当然私は就寝中です。

兄「あ、あ、空き缶が回るんだ!!!!」

私「???(意味わかんないし)は?寝てんだけど」

兄「空き缶が勝手に回ってる!!!超こえ~んだけど!!!!」

私「飲みすぎなんじゃない?じゃあね」プチッ。

翌朝、兄に昨日の話の詳細を詳しく聞きました。

兄はパソコンをいじりながら、500mlのビールの空き缶を縦に2つ重ねて別のテーブルに置くのが癖なんです。カタカタ音がしてるなぁと思い、何が鳴っているのか試しにジーッと空き缶を見ていたら、目の前で一番上にある空き缶が反回転したとの事です。それで怖くなって私に電話したとの事でした。

ビールの炭酸が残っていて何らかの圧力で回るのか?エアコンの風力で回るのか?私個人も実験をしてみましたが、あり得ませんでした。

時期的に、母の49日にさしかかるあたりだったのかもしれません。兄の飲みすぎを母が心配していたのかな・・と思いました。

私の携帯の設定は夜10時に電源が切れるのに何故兄からの電話がうけれたかも不思議です。

ちなみにあれからも、空き缶は回るらしいです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん

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