短編1
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ミルキー

さっき投稿したパソコンの話。そこで1人

無関心にテレビを見てた友人。その友人

からこんな体験談をきいた。

※私の友人にかかると、怖さ半減します。

 注意してください。

友人を、仮にAとする。

Aはそのとき、自分の部屋でやはり菓子を

食べながら本を読んでいたらしい。

視界のはしで何か動いたのに気づき、

そちらに目をやると、

女の子の上半身が壁から生えてきた。

流石にぎょっとしたが、それがあまりに

ゆっくりなので、恐怖がすっ飛んで

しまったそうだ。

女の子は壁から抜け出すと、Aに向かって

にっこり笑い、手を差し出してきた。

Aはしばしその手を見つめたあと、

その手に、ミルキーをのせた。

女の子は、その可愛いペコちゃんの包みと

Aの顔を見比べたあと、なんとも言えない

微妙な顔で、壁から出て行ったらしい。

私はその話をきいて、

「その子さぁ…あんた連れてこうと

したんじゃないの?」

と言ったのだが、Aは

「いや、あれは絶対ミルキーが

欲しかったんだ」

と自分の意見を譲らない。

…本当に欲しかったんなら、そんな

微妙な顔しないだろうに………。

怖い話投稿:ホラーテラー 翔さん  

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