短編2
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熊沢家の怪②

この時から平和だった熊沢家に怪奇な出来事や不幸が降りかかります。

まず母親の病。父親が変死した直後から謎の病に倒れました。

次に姉の受験失敗。きっと父親を亡くしたショックもあったのでしょう。

祖母に関しては性格が悪いのか、この人に限ってはあまり関わろうとする人はいませんでした。

極めつけが祖父の事故死。トラクターを運転中に斜面で転倒し、トラクターに巻き込まれて亡くなりました。

幸い年の近かった息子には何もなかったようです。

しかし立て続けに熊沢家に起きる出来事についつ、集落内では「呪われた一家」として瞬く間に広まりました。

正直、子供の私には当時「気の毒だな」という気持ちがなく、面白がってよく熊沢家の近くで「呪いだ呪いだ」と叫んでいました。今思うと最悪な性格だったなと反省していますが。

熊沢家の話をする人はほとんどいません。別に忘れているのではありません。ただ私としては、父親の行方不明と変死事件が異様な程リアルに記憶されていて、話すと当時のリアルな光景や叫び声が蘇るので‥。

当時あの暗闇の中を捜していた記憶やら感覚が思い出されます。

熊沢家の周りは何故か空気が重く感じられます。記憶のせいなのか、はたまた何か悪い運気が熊沢家を取り巻いているのかは定かではありません。

一つ言えることは、あの家に近づく人がパッタリと途絶えたことです。

あれ以来私は何年経っても熊沢家の住民を誰一人見かけていません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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