短編2
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隣の騒音

アパート住まいの俺は、隣の騒音にいつも困っていた。

それは真夜中に響きわたる赤ちゃんの泣き声だ。

隣に住む若い夫婦の家から、毎日のように夜中になると赤ちゃんの夜泣きが響きわたるのだ…

そのデカイ声は、大体夜中の2時ぐらいから始まり、1時間か2時間くらいずっと続くのだ…

赤ちゃんの夜泣きだから、しょうがないのは分かるのだが、隣の住人が寝不足で困っているのに、挨拶にも来ない若夫婦に苛立ちを覚え、俺は隣に苦情を言いに行った。

隣の部屋のドアをノックすると、若い女が出てきた。

俺はヤンワリと苦情を言った。

「はじめて。えーと…隣に住んでいる者なんですが…小さいお子さんがいて大変そうですね…えーと…夜泣きには救命丸がいいですよ…」

すると若い女は首をかしげて言った。

「家には、子供なんていませんが…」

そんな馬鹿な!確かに夜中の2時くらいに赤ちゃんの泣き声が聞こえるのに…

俺がその事を伝えると、いきなり若い女の顔が真っ赤になった。

そして恥ずかしそうに話出した。

「あの…あの声は赤ちゃんの泣き声じゃないんです…あれは…私の…私の…」

それを聞いて俺はぴーんときた。

なるほど…あの声は若奥さんの…ねぇ…

奥さんは恥ずかし気に打ち明けた。

「私の…私のお腹の音なんです…」

俺は反射的に言った

「どんな腹やねん!」

すると若い女は着ていたセーターをまくりあげて俺に腹を見せてきた。

そこには…デスピサロのような、でかい口が舌舐めずりをして、ヨダレをたらしていた…

女は申し訳なさそうな顔をして言った。

「一回ご挨拶に伺おうと思っていたのですが…なかなか時間が合わず…主人が昼間に太陽を浴びてしまうと灰になってしまうもので…機会があれば、ご挨拶に伺いますね。」

俺は呆気にとられながらも、なんだか悔しかった…

なので最後にこう言ってやった。

「挨拶に来るなら、満月の夜は止めてくださいね。俺…オオカミになっちゃいますから!」

すると若い女は、

「はいはい…」

と言ってドアを閉めた。

自分の部屋に帰った俺は、泣きながら引っ越しの準備をはじめた…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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