短編2
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最愛の人へ2

G君がいなくなってから周りの生活は一変しました。

学校に来ても席は空いたまま。

ケータイにメールを入れても返ってこない。

当たり前が当たり前ではなくなってしまいました。

それでも死を認められない学校の友人。

プロフのゲスブには

「今日遅刻しないで来たか?」

「今日授業だるかったよな!」

と何気ない会話が毎日書き込まれました。私も書き込みました。

みんな普段やんちゃしてるけど仲間思いの優しい人たちです。

書き込みは今でも続いています。

彼女さんには大きな穴がポッカリと空いたまま。

ただ最愛のG君の声や香りやぬくもりばかりが蘇ります。

泣いても泣いても辛くて苦しい日々‥。

G君がいない生活‥。

夢なら覚めろと思っても、G君が戻らない毎日。

苦しくて辛くて、そして愛おしすぎて。

後を追うことを何度考えたことでしょう。

何日経っても傷が消えることはありませんでした。

ある時、彼女さんの周りにある異変が起き始めました。

今誰かに触られた気がする。

温かかった気がする。

G君が笑った気がする。

G君の声がする。

錯覚か幻聴か、それはわからないけども、もしかしたら‥。

彼女さんはG君がそばにいるのだと思いました。そう思うようにしました。

毎晩毎晩それが続きました。

自分以外誰もいないのに物音がする。

また触られた気がする。

またG君来てくれたのかなと彼女さんは思いました。

3へ続く

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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