短編2
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最愛の人へ3

後日、彼女さんは霊感ある人に起きる現象について話したそうです。

「G君はきっと自分が死んだことに気付いてないのかもしれない。」

つまりは成仏できていないのです。

彼女さんは考えました。

G君を無事成仏の道へと導いてあげたい。

でも成仏すれば本当に本当に会えなくなる。

見えないけどG君は毎晩毎晩わたしのもとに来てくれる。

たとえ見えなくても好きって気持ちは変わらない。

ある夜、彼女さんは何気なくケータイのデータフォルダーを眺めていました。

見知らぬ画像。

きれいな海の写真が1枚。

はて、どこかで見た景色。

「これ‥G君と見た海」

G君を胸に抱いて見たあの海の写メでした。

はっとした彼女さんはデータ取得日を確認しました。

時間はまさに数分前。

「ありがとう‥」

G君もなんとなく自分の死に気付いていたようです。

一人にしてごめんな‥。

寂しい思い、辛い思いさせてごめんな‥。

俺今までずっと一緒にいたよ。

G君は自分の存在と彼女さんを想って、一緒に見たあのきれいな海をそっと贈ったのです。

彼女さんは懸命に考えました。

そして下したのは成仏。

彼女さんはお寺でG君の御霊を供養してもらいました。

その日から彼女さんの周りで起きていた現象はパッタリとなくなりました。

ついに天国へいったのねG君。

G君が亡くなった現場には今でも花や供物を贈りに色々な人が来ています。

私も彼とお花をあげに行きました。

G君は今天国で何をしているのでしょう。

命の尊さ、愛や人々の絆。

当たり前のことを改めて教えてくれた。

それはG君でした。

ありがとう。

これは彼らのブログや体験に基づいた話です。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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