短編2
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最後の贈り物

今まで応援して頂き、本当にありがとうございます。

僕がいつか投稿しようと思っていたお話を応援して頂いた方々に贈ります。

これはある男性から聞いたお話です…

…私の家族は私と、大学生の娘と、高校生の息子の三人家族です。

今年の秋…

私は同い年で最愛の妻を病気で亡くしてしまいました。

看病や付き添いの疲れ…

更に妻の入院費で経済的に苦しかった私は…

「今年はクリスマスも正月も無いからな!」

と…娘と息子に言ってしまいました。

妻の死から…

私の家族は、あまり笑わなくなっていきました。

私自身も荒れていました。

上司や同僚が「悲しみを紛らわせるにはこれが一番だ」と…

毎晩、奢りで飲みに行きました。

クリスマスイヴの夜です。

会社が終わり雪が降る中、私は歩いて帰ってました。

私を誘っていた会社の仲間も、今日は家族の元に帰ります。

私が少し、公園で休んでいた時です。

「あなた…今日はクリスマスですよ…」

…何処からか、妻の声が聞こえた気がしました。

…毎年、クリスマスに飲みに行かない様に、朝自宅を出る時、妻が言っていた言葉でした。

「…クリスマスだからな…」

私は、少しでも家族に何かしてやろうと思い

スーパーでショートケーキとシャンメリーを買い、自宅に帰りました。

自宅に帰った私を…

クラッカーの音が待っていました。

「メリークリスマス!」

…お前たち

テーブルには手作りのクリスマスケーキやチキンが並べられ

娘と息子に囲まれて…

「妻の遺影」が置いてありました。

娘が話してくれました。

「…お母さんがね。最後にクリスマスをやりたいんだって…」

私は席に着き…

娘達が作った料理を食べました。

その味は…元気だった頃の妻が作ってくれた味でした。

私は食べながら…

涙を流していました…

その夜…

家族にもう一度…

「幸せ」が戻ってきました…

最後まで、読んで頂きありがとうございました。

またいつかお会いしましょう。

怖い話投稿:ホラーテラー 店長さん  

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