短編2
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死神5

死神4の続きです

――――――――――――――――

ダメだ…

やっぱりできない…

『怖いんですか?』

坂本が言う

『散々人の命を奪っておいて自分は痛いのが嫌なんですか?

勝手ですね』

「…」

『こうしていても時間がもったいないですよ?

それにあなたにもあまり時間がありません』

「…どういうことだ?」

『あなたの魂は私が無理に形を保させているんです

時間にも限度があります

そうですねぇ…

あと6時間とちょっと、といったところでしょうか?』

『それができなければもちろん強制的に地獄いきです

プラス…

私の時間を無駄にしたということで奪った寿命分の100倍…つまり24800回死をあじわってもらいます』

「なっ!?ちょっと待て…」

『これくらいしないと木曽様は動きにならないでしょう?

まぁ私としてはどっちでもいいんですが…』

しばらくの沈黙のあと、木曽は口を開いた

「…悪魔め…」

『死神でございます』

わざとらしく坂本がお辞儀をする

もう木曽は反論することもなく、無言でナイフを拾いそして…

グサッ…

『がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!』

グサッ、グチュッ、ブギュッ…

木曽は何回も自分の腹にナイフを刺す

「チクショー…

チクショーぉぉあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

ナイフが腹に刺さるたびに木曽はすさまじい悲鳴を上げる

そして床が血でぬらされていく…

最初はすさまじい痛みがあったが途中から何も感じなくなった

やがて意識が朦朧としてきて、視界が暗くなり…

気づいたら床に寝ていた

慌てて腹を確認する

何もない

夢だったのか?

いや…

目の前にはあの“死神”がいる

夢じゃない…

『やればできるじゃないですか?』

坂本がにこりと笑う

『さ、あと5回…頑張って死んでください』

あと5回もあんな痛みをあじわうのか…

嫌だっ!!!

「なぁ頼む!!助けてくれ!!!もう嫌だ…何でもする!だから助けてくれ…」

『…これだから人間は面白い…』

坂本の口調がかわる

すいません

まだ続きそうです

怖い話投稿:ホラーテラー なかよしさん  

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