短編2
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一瞬の記憶

怖くないかもしれませんが、私の経験談を書かせていただきます。

読み辛い、誤字、脱字等の不備は御容赦ください。

それは高校三年の夏の事です。

私達の間では怪談が流行っており、毎週一回は夜中に公園に集まり仕入れたネタを披露する、こんな日々を送っていました。

ある日、メンバーの一人の怪談話が地元から近いトンネルの話でした。

それを聞いた私達は興奮し、今すぐ行こうという話になりました。

しかし、私は怪談話は好きなものの、実際に心霊スポットに行くのは怖くて苦手でした。

C「おい、○○(私の名前)大丈夫か?」

私「なぁ、やばそうだから、今度にしとかない?」

A「アホか、冷めること言うなよ、すぐ行くぞ」

B「まぁ、チラっと覗いてすぐ帰っからさ」

仕方なく私は行く事にしました。

私、A、B、Cの四人で、そのトンネルに向かいます。地元ということで、地理には詳しかった為、トンネルはすぐに見つかりました。

A「近くにこんなのがあったなんてな…」

B「さすがに来てみると怖えな」

辺りは真っ暗で闇に溶け込んだトンネルには、さすがに全員恐怖を感じていました。

私はというと…

トンネルにつく前からなぜか頭痛が始まり、トンネルに着いた時には、ひどい頭痛と耳鳴りがしていました。

C「○○(私)、具合悪いのか?」

私「ちょっと頭痛いかな…ここヤバイんじゃないか?」

C「A、B!○○が具合悪そうだぞ、早めに帰ろう!」

A「わかった。じゃあ、トンネルの入り口周辺だけ見て帰るか」

私たち四人は入り口に向かって歩きました。

私はこの時、トンネルの方から圧力みたいなものを感じていました。

トンネルに近づくにつれて、それはどんどん重く苦しいものに。

三人が周りを見てる間も私は動く余裕もなく、視界もぼやけ始め、次第に意識も遠退いていきました。

私は「(トンネルから離れないと危ない)」と思ったが、時すでに遅し。

私はその場に倒れてしまいました。

幸い、友人にすぐに保護され、私は顔に少し擦り傷が出来た程度で済みました。

私は気を失ってしまいましたが、気を失う瞬間に見たものはしっかりと覚えていました。

それは、倒れた私に駆け寄る三人の友人の足。

そして、その後ろから何十人もの人がこちらに向かって駆け寄る大量の足でした。

怖い話投稿:ホラーテラー ヒトラーさん  

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