中編5
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おばあちゃん

ホラーじゃないけど、自分にとってシャレにならなかった話

確か小学5年生の時でした

どこの学校にもあると思うけど、クラスに苛められてる子(以下k)がいました

苛めと言っても暴力ではなく、からかったり、女の子に告白させたりと…

今思えば暴力ではないにしろ、ひどいことをやってました

苛めの理由は

「なんか暗い」「うじうじしてる」「のろま」

こんな感じでした

そのkですが両親が共働きで、そのせいかすごいおばあちゃんっ子でした

本当におばあちゃんが大好きみたいで、授業参観でおばあちゃんが来ている時は普段は上げもしない手をあげ、運動会では走りながらおばあちゃんに手をふってました(そのせいでビリになり、またからかわれました)

スーパーでおばあちゃんと買い物をしてるのを何回も見たりもしました

ある日、朝はいたはずのkが昼休みにいなかったので先生に聞いてみると

『おばあちゃんが亡くなったから早退した』

とのことでした

「かわいそうだなぁ」と少しは思ったのですが、遊んでるうちにすっかり忘れていました

それから3日間、kは学校を休みました

4日目、

学校に来たkは異様でした

たった3日しかたってないのに痩せていて、話しかけても、皆で馬鹿にしても何も反応しません

「つまんねぇなぁ」と皆で話していると、僕たちのグループのボス的ないちにいたTが

『俺にいい考えがある』

と言ってkに近づいていきました

見てると、kがさっきまでのが嘘の様に反応しています

Tの話に熱心にうなずき、時々質問してる様に見えました

ですが、離れていたため話の内容はわかりませんでした

Tが戻ってきたので、何て言ったのか聞いてみましたが

『そのうちわかる』

と笑っていて教えてはくれませんでした

気にはなりましたが、Tはボスなので逆らうことはできず、遊んでるうちにすっかり忘れてました

次の日、先生が朝のホームルームで

『飼育小屋のウサギが一匹いなくなりました。何か知っている人がいたら教えてください』

みたいな話をしていました(飼育小屋にはその頃鍵はついてませんでした)

クラス中が

「ウサギさんどこいっちゃったのかな」「探してみない?」

とかざわついてる中、いつもなら真っ先に騒ぐTが静かだったのと、

Kがなぜか笑ってるように見えたのが不思議でした

おばあちゃん1の続きです

―――――――――

休み時間、Tが皆(六人)を集めて

『今日俺んちに泊まりな。こないだkに話たの教えてやるよ』

と言ってきました

翌日は学校は休みだったし、気になるので2つ返事でうなずきました

学校が終わり、家に帰って親に

「Tんちに今日は泊まる」

と言い、家を出ました

Tの家につくと皆もうそろっていて

『全員来たな。じゃ、話すけどな…』

Tの話をまとめるとこうです

『kにおばあちゃんを生き返らせる方法があるって言った』

『その方法は夜10時にウサギを一匹殺す。これを3日続ける』

『それを誰にも見られずにできればおばあちゃんは生き返る』

というものでした

どう考えても嘘ですが、kはおばあちゃんのことで頭がいっぱいだったのでしょう

信じたみたいです

最低なことでしたが、その頃はただ面白がってました

そしてTは

『ウサギがいなくなったのは間違いなくkがやったから』

『今日10時に飼育小屋に行って、kを見つけて先生にチクってやる』

と話しました

やっとTが皆を泊めた理由がわかりました

今思えばやめとけばよかったのですが、kが慌てるところを想像すると、面白くて仕方がありませんでした

学校までTの家から10分くらいです

ゲームやトランプで時間をつぶし、Tの親には「勉強するから入らないでね」と言って、気付かれないように家をでました

学校についたのは9:40分くらいでした

飼育小屋の裏隠れて、皆で声をころしてしばらく話していると、誰かの足音が聞こえました

(kだ!!)

皆で顔を見合わせて口を閉じました(飼育小屋の近くには電灯みたいなのがあって、互いの顔くらいははっきり見えました)

段々近づいてきて顔が見えてきます

やはりkでした

作戦では

『ウサギがかわいそうだから、kが殺す前に出ていこう』

ということになっていました

kがウサギを捕まえたので

『まず俺が行く』

と言って、動き出したTが突然ビクッとして戻ってきました

『何やってんだよ』『早く行けよ』と言うと、無言で首をふります

心配して『どーしたん?』

と聞くと

『kが…、kが…』しか言いません

おばあちゃん2の続きです

――――――――――

普段いばってるTが震えているので皆怖くなりました

でも何があったのか気になります

T以外の全員でそっーとばれない様にkを見ると理由がわかりました

電灯に照らされたkの顔は笑顔でした

暗い飼育小屋とは対照的な不気味な位の笑顔

捕またウサギの手足をいじりながら何かをブツブツ呟いてます

皆動けませんでした

しばらくウサギをいじってたkが片手をポケットに入れました

ポケットから出した時、その手にはフォークが握られてました

しばらくフォークを握ったままウサギを膝にのせて撫でていたkが、突然フォークをふりかぶってウサギにさしました

逃げようとするウサギ

それを押さえつけ、フォークで刺し続けるk

泣きそうでした

逃げたいのに怖くて動けません

いつの間にか隣にいたTも震えてました

その時kが呟いていた言葉がわかりました

『おばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃんおばあちゃん』

もう限界でした

誰かが

『うわぁぁぁぁ!』

と叫んだのを合図に一斉に逃げました

追いかけてこないか後ろを確認すると、kは全く気にしない様にウサギを刺し続けてました

そのままTの家に帰ると、皆の親がいました

Tの親が部屋に誰もいないのに気づいて、心配して全員の家に電話をしたみたいでした

思いっきり怒られましたが、怖いよりも、親がいる安心感の方が強かったです

kは学校に来なくなりました

そして学校に来ないまま、いつの間にか転校しました

正直なところほっとしました

親にはあの夜のことは黙っておこう、と皆で約束しました

それ以来、その時のメンバーとは会っていませんが、

夜道の外灯を見る度に、あの電灯に照らされたkの笑顔を思い出してしまいます

駄文、長文失礼しました

怖い話投稿:ホラーテラー なかよしさん  

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