短編2
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サンタクロース

この話は実体験です。

拙い文章で怖さも伝わりにくいとは思いますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。

皆さんも一度は『サンタクロース』の正体を探ろうとしたことはないだろうか?

小学生の頃の私も例外ではなく、必ずこの目で見てやると意気込んでいた。

「はやく寝なさい」という母の「はーい」と答え、寝たふりをした。

仰向けのまま布団の中でじっとしていると、急に空気が重くなったのを覚えている。すると

『ギシッ』

という廊下の軋む音が聞こえ、私ははやる気持ちを抑えながら薄目を開けた。

『キイィ』

とドアが開き、『それ』が顔を覗かせた瞬間、私の好奇心は跡形もなく消え去った。

『それ』は女性だった。

だた顔はお多福のような目で、肌は異常に白く、口は頬まで裂け、この世の者ではないことが即座に理解できるほど笑っていた。

恐怖心が全身を支配したあと、『それ』はゆっくり部屋に入ってきた。

2mほどの巨体に黒い着物を引きずりながら、私たち兄弟の足元を数往復すると、『それ』はゆっくりと部屋を出て行き、私はやっと呼吸らしい呼吸をした。

「なんだったんだ」と思いつつも、脅威が去ったとホッと胸を撫で下ろし、顔を正面に向けた。

『それ』の顔が天井に張りつき、こちらを見て大口を開いて笑っていた。

気が付くと朝を迎えていた。

枕元にはSDの武者ガンダムのプラモデルが置いてあった。

夢だったのかなと思いつつも、母に「昨日の夜俺たちの部屋に入った?」と聞くと、

「入ってないわよ。サンタクロースが来たんじゃない?」

と微笑んでいた。

怖い話投稿:ホラーテラー ふぇさん  

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