短編2
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七曲がり

俺の近所の山に登る途中の県道に7つのカーブがある。そして7つのカーブが終わった先に、もう使われてないトンネルがある。地元ではけっこう有名な心霊スポット。通称「七曲がり」。

3年前の夏に5人で「七曲がり」に肝だめしに行った。

噂では何番目かのカーブの途中で事故で死んだ女が立ってるとかトンネルを最後まで歩いたら呪われるだのありきたりな噂だった。あんまり心霊系は信じない奴らばっかりだったからただの暇つぶしのつもりで行った。

ひとつ目のカーブふたつ目のカーブみっつ目よっつ目と、車をかなりゆっくり走らせ周りを注意ぶかく見ていったが何もいない。結局カーブが終わってトンネルまで何もいなかった。みんな「ま、こんなもんだろ?」的なノリで車を降りてトンネルの前に立った。

トンネルは真っ暗だった。先は全く見えない感じ。入り口に塀があって車では入れない。なので歩いて入ってみることにした。懐中電灯は持ってきてなかったので携帯のライトをつけてトンネルの中に入り歩き出した。

雰囲気はあった。だが何もいない。そのままみんなでトンネルをどんどん進んでいった。

意外とトンネルは短くすぐに出口についた。出口はガードレールでふさがれ、その先に道はなかった。てか崖だった。

友達の一人が「もう帰ろうぜ」と言い出した。たしかに何もでないし期待ハズレだったんで帰りは携帯のライトつけずにタバコ吸いながら入り口に歩き出した。

異変がおきた。

なんか俺達のちょっと斜め後ろから俺達以外の足音が聞こえだした。

最初は気のせいだと思った。でもすぐ気のせいではないと気づく事になる。

足音がおかしい。さっき斜め後ろからだったが今は真上から聞こえる。しかも複数の足音が聞こえだした。

みんな足音に気づいた。びっくりしたのか一人が叫びながら走りだした。つられてみんな走り出す。ダッシュで車まで走った。かなり全力疾走だったから足音がついてきてるのかは解らなかったが怖すぎてとりあえずみんな車に乗りこんだ。すぐにエンジンをかけてUターンして山を下りだした。振り返ってトンネルを見たが何もいなかった。とりあえずみんなホッとして 「あの足音やばくねえ?」とか「まじビビった!」とか話しながら山をおりた。初めての心霊体験なのでみんなかなりテンションがあがってた。

すいません続きます

怖い話投稿:ホラーテラー レンドン・サースドンさん  

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