中編6
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生意気な霊

初めての投稿です! なにぶん、文才が無い為に読みずらいかもしれませんが、読んで頂けたら幸いです!それでは、始めます。

私が20歳の時、付き会っていた彼女の友達の事です。

その娘はとても霊感が強くよく見たり、感じたりする事が昔からあったそうです。

そんな彼女は自ら心霊スポットや感じたりする場所はなるべく避けて通るよう心掛けていました。

そんなある日、彼女は自分の彼氏やその友人達とドライブに行きました。

夜も遅くなり、国道16号線を走っていた時、ある曰く付きの廃病院の前を通らないといけないのに気が付き、他の道に変えて欲しいとも言えず(彼女は気が弱く、とても天然系な娘) そのままにしていました。

その廃病院の前に差し掛かった時に急ブレーキ!!!

車中はそれは大騒ぎになり運転手が言うには何か飛び出して来たと言ってたらしいです。

外に降りて周りや底に何か当たった形跡がないか確認中、彼女だけは横の廃病院が気になって仕方がなかったのです。

そこの廃病院は神奈川県では有名な心霊スポットだったのです。

その廃病院の2階の窓から年老いた男性がこっちを見ていました。

その横の窓からは小さな女の子が手を振るのが見えていやだなぁと思ってたそうです。

その時彼氏と友人は、ちょっと小便! っと言って廃病院の方へ行ってしまいました。

そっちに行っちゃダメ!

彼氏は言う事を聞かず、歩いて行ってしまいました。

彼女はその2体の他にものすごい怨念を感じた為、彼氏の後を追いました。

すると、1階の玄関に女の霊が彼氏をターゲットにしているのがわかったのです。

さっきの怨念はこの女だったのです。

彼女は、 (彼に憑くなら私にして!) と言った所その女はにたぁーと笑い、彼女に近づき・・・・! 気がついたら、車の中でした。

彼氏によると、彼女が急に奇声を発してバタンと倒れたらしです。

ただ・・・ 彼女の不思議で恐ろしい体験がここから始まるのです。

          

その一件があってから数日がたったある日、その娘から、私の彼女に近いうちに彼氏(私です)と家に来てほしいとの事。

次の日に二人でその娘のアパートに行きました。

ちなみにその娘は彼氏と同棲しています。

アパートに着いた時、私は何か嫌なモノを感じました。 部屋に入り、右側に水場がありそこにはシミのような物に何かを感じていました。

クッションに座り、最初に彼氏から、何か感じた? と聞かれ、「うん・・」と答えました。 その時に彼氏から数日前にあった事を聞かされて・・・。

彼女がちょくちょく、変わってしまうんだ・っと言うより、乗り遷られるんだ!と、言われ、その時は愕然としました。

彼女も乗り遷られている時の記憶は無いが、最初に寒気がした後に、頭痛が来てから記憶が無くなるって言うパターン。

しかし、その乗り遷るモノはかなり生意気で彼氏が言うには、特別に悪さをする事も無いらしく、いろいろな話をして帰って行く。 

それでもその娘の体に入りこんでいる訳なので良いはずは無いと言い、今後どうすればいいかと考えている時でした。

台所にいたその娘が、「頭が痛い!!!」 と、みんなが話をしている部屋にきました!

頭を抱えながら震えて、彼氏の隣に座り込みました。

私はさっきから、黒いシミからとてつない陰の力を感じていた。    

その時「たぶん、ヤツが来た!」

彼氏が呟き、3人とも黙った間、2・30秒くらいだったと思います。

体を震わせていた彼女から高笑い・・・・!

(ここからの台詞は私、私の彼女をA・彼氏をD・その娘をJ・乗り遷ったヤツをMとします。)

M・「ははははぁ、今日は随分と人を集めたねぇ。あんた、あたしが怖くなったのかい?それとも消したいのかい?この娘はバカだからとても憑きやすくて、居心地が良いから消したいのならあたしは戦うけど!」

D・「お前、ここにはずっと居られる訳ないってこの前言ってたじゃねぇか!」

私・「そこの黒いシミ、あんたの玄関かい?いい所に入るとこ、見つけたなぁ」

M・「あんたさぁ、ここに入って来た時、あたしを睨んだでしょ!」

そこの黒いシミは丁度、北東を向いており、いわゆる水場の鬼門だったのです。皆さんも自分の家・部屋には、特に北東の水場(台所・風呂・トイレ)には鬼門札と言うものを飾ってください。とても効果があるのは氏神様(自分の住んでいる神社)と産神様(自分の生まれた所の神社)を飾るとよろしいです。

A・「わかってたの?」

私・「っていうか、モロに鬼門の水場だし、あの黒いシミはできたものじゃなく、霊特有の通った証拠みたいなモンだょ。」

M・「あんた、何モンか知らないけどさぁ、完全な力は持って無さそうね。

言っておくけど、この体にずっと居たいけどそうゆう訳にはいかないのね。でも居られる限りは居させて貰うわ!」

D・「ふざけるな! お前がここで言った事2人に喋るからな!」

そこから彼氏がそのモノのプロフィール?を喋ってくれました。17歳の時、いじめを苦にして自殺をした事・田原俊彦のファンクラブでは一桁代の事・霊と言うモノは皆、飛べたり瞬間移動的な事ができる訳では無く、車や交通機関に乗って来るといった事細かに教えてくれました。

彼氏がプロフィール?を話終わると・・・。

M・「ご紹介、有難う!でもね、この娘の体の中に私がいる内は良いけど、開いた時、悪霊・ましてや悪魔が入ったら命を持っていかれちゃうからね!」

D・「どうすれば、良いか教えてくれょ!」

A・「あなたが入っている事じたい、ヤバイと思うんだけど!早く消えてょ!」

私・「お前が入っている内に除霊をしてくれる神社か寺に連れていくか?

お前だってこの世にこのままいたって輪廻できねぇよ。」

M・「輪廻なんて事、知ってるんだねぇ。あといい事教えてあげるょ。恨みを持ったまま死んで、その恨みが死んだ後に怨念になったとする。」

D・「恨みと怨念、一緒じゃねぇか!」

M・「バーカ!ただの恨みなら消えたり、あの世に行く前に整理する事ができんだょ。怨念になった場合は本当の化け物になって、この世を彷徨うか、地獄に行っちまうんだょ。」

私・「じゃなんでお前はこの世にいるのさ。化け物には見えないし、なんか理由でも有るのかよ。」

様々な質問をヤツに投げ掛け、その質問に淡々と答えてくれる。しかし先程、私の質問には言葉が止まり、ちょっと考えた後に、

M・「お葬式、出して貰ってないの!」

っと、ボソッと言いました。

みんな呆気にとられ、

D・「お前、寂しかったんだろ、悲しかったんだろ。でもいつまでも居る事は出来ないんだろ。じゃ、次に輪廻する為に成仏しよう」

M・「今更だけど、怖く思ってる。あたし正直、みんな恨んでいたから。」

私・「お前、さっき自分で言ってたじゃん!恨みと怨念は別で怨念だと化け物になるって」

M・「あたしの事、除霊してくれる?輪廻、できるかなぁ」 

皆・「できるって!!」

そのモノはその気になり、また、後日来ると言って去りました。

しかし、私は正直言って成仏し、あの世に行けるかどうか心配でした。

なぜなら、あまりにも霊のままでこの世に永くいたと言う事、その間に怨念のようなモノを持たなかったかと言う事。

・・・後日、彼女から連絡があり、

J・「除霊してくれる神社が見つかったから、安心してね!」

っと言う事だったらしい。

その後は何も起こらず、翌年、二人は結婚しました。

・・・私は一つ、気になる事があります。ヤツは本当に葬式を出して貰ってなかったのか?

もし、それが本当なら、ヤツの体はまだ、どこかで眠っているのではないか?

今となっては知る由もありません。

・・・終

怖い話投稿:ホラーテラー 徳明さん                            

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