中編6
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『首塚』

前回投稿したカーブミラーとトンネルの話でいろいろ怖い目にあったのですが好奇心には勝てずそのごも土地柄たくさんのスポットがあるのでいろんな心霊スポットを散策し、後に少し罰を受けるわけなんですがその中の一つを書きたいと思います。

前回同様、誤字脱字や文章力に欠けてますので了解の上で読んでいただければ嬉しいです。とても長いわりにオチなく怖くないです。

僕は元々霊などは信じておらず怖い体験や者を見てもはっきりとは信じていませんでした。

そして自分自身免許をとってからはネットで調べては友達と肝試しに行っていた。

その日も友人Aを誘い(このAは後に何回も僕と心霊スポットに行く事になります。)

「肝試しいこけ」

などいいながらさらにB、Cも誘ってかなり有名なスポットに向かった。(ABCともに前回とは違うメンバーです)

Cには霊感があるらしく多少見えたり感じたりするようで行き先を告げると

「降りる!絶対嫌!」などと言ってましたが車に乗ってしまっていたので強制連行でした。

向かった先は正式名所かはわかりませんが

[首塚]

と呼ばれていました。

そこには昔武士の時代に戦で討ち取った敵の首が埋葬されているとか昔の三大妖怪の首が埋まってるとかいう言い伝えでした。

行く道のりは普通の国道の横に暗い道があり底を抜けると何件かの廃屋。そしてその先に鳥居そこから階段で先に行くと聞いていたので迷いながらも何とか道を発見しました。

A「ここちゃう?暗いし細いし」

俺「とりあえず入ってみよか」

B「本間に幽霊とか出るんかなぁ?」

C「どーでもええけどめっちゃ気分悪い」

なんでいつも一人はこうゆう直前で気分悪くなるやつがいるんやろ…

とか思いながらも車のライトをハイビームにして突入しました。

その道は左が土の岩壁みたいになっており左は林。

俺「結構細いなぁこの道」

A「左擦りそうやしもうちょい右いけや」

俺「こっちもギリギリじゃ」

とか言いながらなんとか抜け出し道が広くなりました。

パッと見た感じは田舎の村?って感じで荒れたような廃屋が5、6件建ち並んでいました。

エンジンを止め降りてみると吸い込まれそうな闇…。

携帯のライトでは役に立たずなんとか暗さに目がなれてきました。

Cは

「俺は絶対降りひんしな!」

と言いしかたなく3人で廃屋を散策していました。

建ち並ぶ廃屋の中に一軒だけ真ピンクの家があり(あきらかにおかしいのですが)何かに惹かれ入りました。

AやBは近くにはいましたが廃屋には入ってこずに辺りを散策しているようでした。

僕が暗闇の中携帯の小さなライトを頼りに見ていると何かを踏ん見ました。

感触は何かぐにゅ…って感じで心臓がビクっとなり一瞬体が硬直しすぐさま足をどけて確認しました。

そこには靴…?

小さくて汚れた靴が片方だけ落ちていました。

俺「なんか靴拾ったー」

など言いながら廃屋を出るとA、Bが

「呪われんぞお前」

とか

「罰当たりもええとこやぞ」

と言われ

呪われるのはゴメンだなどと脳天気な事を考えながら壊れた窓から靴を投げ入れました。

俺「そろそろいこかぁ」

と言いながら3人で車に戻るとCが

「もうあの廃屋には近づかんほうがいい…」

といいだしたので

Aが

「本間ヘタレは困るわ」

言いましたが

Cが

「お前らは見えへんからいいよな」

とボソッと言いました。

僕はその頃から少し頭がキーン…としてきました。

それは言わず鳥居まで運転していきました。

鳥居が見えた時

Cが「本間にあの鳥居くぐるんだけは止めとけ」

と言いました。

正直僕もAもBもその鳥居の威圧感というか雰囲気に押し殺されそうになりながらも行くと行ったからには引く事もできず車を止めました。

暗闇に広がるブレーキランプの赤い光にもビクッとなるほど心臓は高速で鼓動をきざんでいました。

Bは頭が痛いと言いだしCと共に車で待つとの事。

鳥居は僕とAだけでくぐり先に向かう事にしました。

近くで見る鳥居は薄汚れた赤で前に立つだけで視線というか気配感じ山で囲まれた場所なので暗くジメジメした空気でした。

「いこけ」

Aの言葉にハッとし二人で鳥居をくぐりました。

木と土で出来たような階段を進み神の社?みたいなのが建っており「以外とたいした事ないやんけ」

とか一人事を言っていたのを覚えてます。

車に戻る間も木々がうっそうとしている間から誰かが見ているような…なんとも言えない感覚の中キーン…と痛む頭を摩りながら車にもどりました。車からCが

「はよもどってこい!」

と叫んでました。

ビクッとしましたがここで急いだらヘタレ呼ばわりされると思い少し早歩きでもどりました。

中に入るとCが

「無事やったけ!?」

と身を乗り出し聞いてきたので

「何もあらへんかったわ」

と強がってみせました。

C「Aも無事やったけ?」

A「うん…」

俺「…?」

まぁこんな不気味な場所やしAも低いテンションなんやな…と思いながら地元にもどりました。Bは相変わらず「頭バグりそう」などと嘆いていました。

地元のファミレスに入り休憩しようかと言う事になりファミレスに入りゆっくりしているとCが

「本間お前らよく無事やったなぁ」

と言いだし

俺「なんもなかったやん。しょうもないわ」

と言うと

A「たぶんやけど…おったで?見えたわけじゃないけど」

俺「…うそやろ?」

C「いた。あの廃屋の時点でいた。」

俺、A、B「はぁ?」

C「オッサンとオバハンとちっちゃい子供みたいなんが玄関の前に立ってた。無表情で…」

俺「先言えや!てか俺入ったし靴持ったし!」

C「お前が入ってから3人も中入って…靴持って出てきた時また3人出てきて子供みたいなんがケタケタ笑いながらお前の方指指してた…でも声はギー…ギー……ギギー…って聞こえた…口は笑ってたけど目は笑ってなかった…」

(オイオイオイ…それ先に言おうや…)こんな心の声も届かず

C「オッサンとオバハンはずーっと無表情やって窓から靴投げ入れたとき物凄い形相で睨んでたで。」

俺、A、B「……。」

C「鳥居についた時も鳥居の横で手招きしてる何かがいた。周り暗くて何も見えへんのにそこだけ見えた。」

俺「なんかってなんやねん!」

C「わからん…手以外はぼやけて見えへんかったしテレビの砂嵐みたいなグチャグチャななんかや。お前らが入った後消えたんや。絶対こいつら戻ってこーへんと思ってどーしよかなって思ってたら帰ってきたし本間よかったなぁって思ってたらお前肩に手あって…顔見たいなんも浮かびあがってきて目も鼻も口も空洞みたいなやつ…お前の顔覗きこんでたで。アレは引いた…。鳥肌とまらんかったもん…」

その話を聞いてブルッと震え鳥肌が立って少しパニックなった。血の気が引いくのがわかった。

C「でもあいつらはたぶんあそこからは出れへんと思う。あの場所に強い念を残して逝ったやつらやしあの場所から離れられへんかったんとちゃうかな。お前にはついてきてないみたいやし。」

後日僕は40度近い熱が出たがアレが原因かは不明。

噂で聞いたのですが昔あの廃屋はピンクの家の主人が狂い家族を惨殺。その後原因不明の病気か何かで村中の人間が亡くなったり逃げたりしたそうです。本当かどうかわかりませんが。

友達は今も無事でくらしてます。

その時は熱以外には得に僕に変わった事はおきませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー To 011さん  

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