短編2
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御婆ちゃんの家の人形

これは私がまだ二年生の頃、お父さんのほうの御婆ちゃんの家に行った時の話しです。

当時の私は御婆ちゃんの家にあった日本人形がむしょうに怖かったんです。

その日本人形は透明の箱の中にあって御爺ちゃんの仏壇の向かえにあったんです。

しばらくお手入れしてなくてホコリが積ってたんです。

夜、私はトイレに行きたくて目が覚めました。

当時の私はトイレに行くのが怖くていつもなら母に階段近くで待っててもらうのに、そのときは一人で階段を下りて行きました。

すると何かの気配に気づき後ろを振り返るとあの人形が階段の一番上にいたんです。

すると飛ぶように一段一段ゆっくり降りてきたんです。

私は怖くなってトイレに逃げ込みました。

そして、「トーントーン」とドアをたたく音が聞こえました。

フッとドアについているくもりガラスを見ました。

兄でも頭が写るくらいだったけど、ガラスには何も写っていなかったんです・・・。

怖くて怖くて顔に手を当てていました。

するとヒヤッと感じたんです。

そしたら勝手に手が開いてしまったんです。

目を開けたらそこには首から上だけの人形の顔が!

私はそこで気を失っていました。

朝、私は階段で目を覚ましました。

夢だったんだと想い、御爺ちゃんの仏壇に向かってお参りしてふと人形を見てしまいました。

するとホコリだらけの箱にその人形と同じくらいの手形がありました。

私は信じたくないけど、信じれないわけにはいかなくなりました。

その人形はもうありません。でも私はこの出来事を親にも兄にも言ってません。もちろん、おばあちゃんにも・・・。

だから・・・あの人形は今もどこかにいるのかといまだに思っています。私は今中学一年生です。もうあのような出来事は絶対体験したくありません・・・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー トトロさん  

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