短編2
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母の不思議な感

『四十九日』を投稿した、徳明です。今度の投稿は母親の霊感と言うか、不思議な感のいくつかを投稿します。

母は幼い頃から変な事を言う子供だったらしく、伯母の話によると、

『人が亡くなるのが解るんだょ。』

そういった話を幼い頃聞きました。

伯母と母が小学生の時に夕方、家に帰る時に坂下に見える近所の家をじっと見つめていたそうです。

伯母が何か用事でもあるのと聞いたところ、

『〇〇ちゃんのおじいちゃん、病気なのかなぁ。』

その家には確かにおじいちゃんはいるが、畑仕事をしてる元気なおじいちゃんだったそうです。

『この前、畑仕事してたからそんな事ないんじゃないかなぁ。

すると母は

『そうならいいんだけど・・・。』

伯母はちょっとその言葉が引っ掛かったが、家路を急いだそうです。

翌日・・・。

そのおじいちゃんは眠るように亡くなっていたそうです。

伯母の話では数えられない位、母の不思議な感はあったそうです。

しかし、大きくなるにつれてその不思議な感は無くなって行ったようで18歳になった頃は無くなったようです。

・・・・・かに、思ってました。 

母は上州の出身で、伯母とは6歳離れており、先に伯母は都会に出ていました。

伯母の進めで一緒の会社に就職が決まっていました。

伯母がたまたま、帰っていたある、雪が深々と降る日に、

『姉ちゃん、なんか山の方で音が聞こえるんだけど!あと凄くイヤな空気なんだよ!』

伯母は体調でも悪いんだよと宥め早く布団に入る事を進めました。

数時間たった頃、玄関から(コンコン・・・コンコン・・・)

誰かが来ました。

玄関の近くの部屋に寝ていた伯母と母。

伯母がこんな時間、誰よ!と思い上着を着て部屋を出ようとその瞬間!!

寝ていた母が小さな声で、

『姉ちゃん!出ちゃダメ!絶対、ダメ!』

母は声を押し殺し、言ったそうです。

伯母は母の不思議な感を知っていた為、ただ事ではないと思ったのです。

幸い、他の家族は離れている部屋に寝ているので聞こえはしないのです。

何度か叩く音は聞こえましたが、しつこくは無く過ぎ去っていきました。

伯母は母に

『何、なんか感じたの?』

すると母は

『殺気・・・何人もいた』

『えっ?、幽霊?』

『幽霊の方が対処方法があるからいい・・

殺気に満ちた・・・人。』

その何日か後、日本国民がよく知ってる大事件、

《浅〇山荘事件》です。 

それだけではないのです。

事件後、連合赤〇の仲間リンチ事件が判明。

その遺体は母達の住む村の裏山に埋めてあったそうです。

あの夜・・・・・犯人達が母の家を訪れたのでしょうか?

それは解りませんが、

伯母はその時、身震いしたそうです・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 徳明さん  

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