短編1
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一番怖いもの

深夜のファミレスで、遅い晩飯を食べてたら、隣の客の話し声が聞こえてきた。

「なあ、この世で一番怖いものってなんだろうね?」

「まあ、怖いって言ったら幽霊だろうな。」

「幽霊の怖いものは?」

「うーん…霊媒士かなあ。」

「霊媒士の怖いものは?」

「そりゃ科学者だろ。非現実を受け入れない科学者。」

「科学者の怖いものってなんだろう?」

「そりゃあれだよ、解けない問題だよ。科学者にとっては一番怖いでしょ。」

「じゃ、解けない問題が怖いものは?」

「えーと、頭の良い人だな。

問題を解いちゃうからね。」

「頭の良い人が怖いものは?」

「不良だな!頭の良い人って真面目だからね。」

「不良が怖いものは?」

「決まってるだろ。警察だよ。」

「警察が怖いものは?」

「やっぱ、マスコミかな。」

「じゃあ、この世で一番怖いのはマスコミか…」

「いや…マスコミは視聴者…いわば一般市民を一番恐れているみたいだな。」

「一般市民が恐れているものは?」

「そりゃ幽霊だよ!」

「じゃあ、幽霊が怖いものは?」

「おいおい…はじめにもどっちゃったじゃんか…いい加減にしろ!そろそろ時間だ。帰ろうか。」

隣の客が帰って行くのを見て、俺は思った。

「長々と一人で自問自答してる、お前が一番怖いよ…」

と。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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