長編8
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肝試しをやめた理由

カーブミラー、首塚を読んで下さった方々本当にありがとうございます!様々な意見があるようですが読んでい頂けただけで嬉しいです。

今回も誤字脱字、文章力のなさは前回の話同様、酷いと思いますが了承の上で読んでいただければ嬉しいです。今までの話に比べ更に怖くないです。

首塚の後もA(首塚のA)とはかなり心霊スポットに行きました。春夏秋冬問わず廃モーテルや墓池、藁人形が頻繁に打ち付けられるという神社に…廃マンションの誰もいないはずの部屋に電気がついている。という所を外からノックしたりと様々な肝試しに行きました。

何もなかったわけではないんですが割愛させていただきます。

二年ほど経ち他府県にまで及んでいた僕等の心霊スポット巡りでしたが自分自身がとうとう痛い目を見た為に終りをつげた。

高校から大学に進学し二年目の夏。

毎年夏には進学してくる高校生などに学校を紹介するため三日間のオープンキャンパスがあるのですが、連日かなりの人が出入りする中、僕らの企画の部屋にはほとんど人は来ず暇を持て余していたので、怖い話をする事になった。

その中に若い女性講師の先生がおり少々霊感があるようで体験談などを話してくれました。

先生→僕→先生→僕

というふうに次々と二人で話をしていった。

みんなの反応もよく内心はかなり満足してたと思う。

「また明日もやろなぁ」

など言ってくれたので明日は何の話しようかな…と考えながら帰った。

その頃は彼女と半同棲中だったので彼女のマンションに向かい今日の出来事などを話していて夜になり眠った。

夢を見た。

近所のビルやマンションが一望できるどこかの屋上…空は暗く雲っていた。

いきなり後ろから何かに飛び掛かられた。

ビクッっとしたのもつかの間…倒されてしまった。

何かに僕はマウンドポジションをとられていた。

長い髪…隙間から見える睨みつける目、歯を剥き出しに狂ったように僕の首を絞めだした。

女だったと思う…。

「うぅ…」ともがきながら絞めている手を掴み抵抗した。

…コロス…オマエハ2日イナイニコロス…コロス…オマエハ…イナイニコロス…とガラガラな声を発していた。

僕の精神は恐怖に包まれてしまった。

だが首は絞められていたが苦しくはなく、何かが乗っている感覚はあるがそれほど重くはなかった。

とっさに振り払い階段へと続く扉に向かってダッシュした。

後からの気配は消える事はなかった。

扉を開け階段を降りようとした瞬間…

パッ…と目の前の風景が変わった。

「…!?」

屋上の角に立っていた。

訳がわからなかった。

理解する余裕もないまま僕は何かに突き落とされた。

落ちる間際ソイツの顔が見えた。ケタケタと笑っていた。

そこで目が覚めた。

かなり汗をかいていた。

「なんやアイツは…」

彼女は横でスヤスヤと寝息をたてている。時計をみると針は午前4時を指していた。

そこからは眠れずそのまま学校に向かった。

その時は悪い夢を見た…そのくらいにしか思っていなかった。

学校に向かいオープンキャンパス二日目。

朝は中々忙しく過ごしたが、午後から暇になりだしやはり怖い話をしようと言いだした。

その日はみんなが怖い話を用意していたみたいで盛り上がった。

その中で僕は夢の事を思い出し話した。

夢なので怖い話と言うより少し面白おかしく話した。

しかし先生が

「なんかその話ゾッとする。気持ち悪い」

と言いだした。

僕はそんなつもりはなく

「夢の話やし忘れてなぁ」

など言いオープンキャンパス二日目を終えた。

その夜また彼女のマンションでくつろいでいたのだが僕の携帯が鳴った…。

知らない番号からで

「誰やこの番号…?」

と思いながら出てみた。

俺「はい。」

「あ…○○君?」

俺「…?あっ先生?」

先生「うん。調べて電話させてもらったんやけど…今大丈夫?」

俺「大丈夫やけど、いきなりどうしたん?」

先生「あの夢の話聞いた後気分悪くて家帰ったら、お母さんに(あんたなんか憑いてるで)って言われて払ってもらったんやけど。」

俺「あぁ、なんかごめんなぁ…。」

先生の慌てた様子は受話器越しでもわかった。

先生「いや、それはいいんやけど、うちのお母さんすっごい霊感強くて、お母さんに○○君の夢の話したら(その子危ないかもしれん。すぐ連絡してあげなさい。)とか言いだして…とりあえず部屋の四隅と玄関に盛塩して外出する時も塩と数珠持って歩いたほうがいいみたい。」

と言われた。

俺「わかった。ありがとう。」

お礼を言い電話を切った。

正直その時は少しドキドキしたが、そんな大袈裟な事なんかな?というくらいにしか思ってなかった。

彼女にも「どうしたん?」

と聞かれたが

「明日の打ち合わせ」と告げその日も眠りについた。

また夢を見た。

昨日と同じ場所。

辺りは更に暗くなったように思える。

「何回も同じ手をくらうほどアホちゃうぞ」と思い辺りを警戒していたが…やはり何かに倒された。

夢だと気付いていた僕は覚めよう覚めようとしていたが無理だった。

昨日と同じヤツにまたも首を絞められた。

その感覚は昨日よりもリアルで息ぐるしかった。爪が首に食い込む…。

その時初めて恐怖を感じた。

体にかかる重圧もどっ…とかかっていた。

昨日とは違い完全に焦点はあっていなかった。

ケタケタ笑っていた口からとんでくる唾も顔にかかる感覚までも感じた。

アト…1日…アトアト…ゲラゲラゲラゲラ…アト…ゲラゲラオイデオイデ…

今まで感じた事のない確実に自分一人を狙っているあきらかな殺気に気が狂いそうになったが、渾身の力で振り払い逃げた。うまく足が動かせない…。

なんとかまた扉を開けるが一瞬目の前が真っ白になり気付けば後から何かに押されビルから落ちる…

なんとなく解っていた事だがとっさに上を見上げてしまった。

落ちる間際ヤツの顔がまた見える。完全に人とは呼びがたいモノが唾を撒き散らしゲラゲラ笑っていた。

そこで目が覚めた。

4時頃だったと思う。

汗ダラダラでさすがにシャワーを浴びた。

風呂場の鏡に写る自分を見て鳥肌が立った。

首に手の跡こそ残ってはいなかったが爪の跡らしきものがしっかり残っていたから…。

そのまま眠れず布団を被り情けなくも震えていた。

三日目のオープンキャンパス。

朝一で先生の所に行った。俺「昨日も夢見たわ…。」

先生「なんで?また?てか塩とか盛った?」

俺「盛ってない…」

僕の顔はかなりやつれていたようだ。

首をさする僕を見て感づいたように先生は言った。

先生「そんな事してたら連れてかれるねんで?わかってる?気合いでどうこうできるモノじゃないの。お母さんも険しい顔になってたし…それとこれも玄関に貼っておいたほうがいいって…。」

そう言うとお札?を渡された。

赤い枠の中に鳥居のマーク。その下には文字らしきものが書かれていた。

俺「これなに?」

先生「本物の鳥居くらい効果あるんやって。まぁ魔除けみたいな物やから。」

次第に自分の置かれている状況がヤバのだと認識し始めた。

どこらから連れてきたものなのかは解らないが心当たりは数え切れないほどあった。

初めて心底後悔した瞬間だった。

その日一日は、何も手につかずボー…っとすごしていた。

オープンキャンパスも終りマンションへ戻った。

深刻な表情を浮かべていたのだろう。

それを察した彼女が

「なんかあった?」

と聞いてきた。

僕は正直にすべて話した。

今まで彼女に弱いところを見せた事がなかった僕が震え、怯え、半泣きだった。

話を聞き終えた彼女は黙って部屋から出ていきキッチンから塩を持ってきた。

部屋の四隅、玄関に盛塩をしてくれた。そしてビニール袋に塩を入れ渡してくれた。

玄関の扉の外側には堂々とお札と、更に塩を持った。

マンションの一室にお札と盛塩なんて異様な光景だったと思う。

彼女は引き出しから数珠を取り出し「これ家出るときにおじいちゃんがくれたやつやし…持っとき」

と言い渡してくれた。

万全の態勢で夜を迎えた。

寝なければいいと思っていた僕だが物凄い睡魔に教われ眠ってしまった。

また夢を見た。

昨日とは違う場所。

周りを森で囲われた広場みたいな場所。空は暗く湿った感じがした。

その真ん中にポツンと立っていたのだ。

辺りからは沢山の気配を感じる。

広場の真ん中…気休めでも隠れる場所がないという事で恐怖と不安は更に増す。

森の中から誰かが見ている。しかも一人や二人ではない…。

ゲラゲラ…と笑い声まで聞こえてきた。

発狂しそうになりながらも必死にこらえ耐えた。

その時後ろからまた違う気配を感じた。

振り返った。

そこには鳥居がいつの間にか建っていた。

必死に鳥居に向かって走った。なぜかわからないが「くぐらなきゃ」という事で頭がいっぱいだった。

ガリガリガリガリ…

ピチャ…ピチャ…

と後ろから聞こえてくる。

追って来ているのはわかてが振り返る余裕もなかった。

鳥居まで後一歩…

何かに肩を掴まれた。

がその手をとっさに払いのけた。

耳元で

ギャァァアアアァァ…

ヴヷァァアァ…

何人もの叫び声が聞こえたが

僕は鳥居をくぐったのだ。僕の手には数珠が握りしめらていた…。いつから握っていたのかは解らない。

目が覚めた。

彼女が泣きながら僕を揺すっていた。

僕が起きたのを見て彼女は泣き崩れた。

口からすごくしょっぱい何かを感じトイレで吐いた。

彼女を落ちつかせ事情を聞いた。

「夜中…いきなり変な声出しながらゲラゲラ笑いだしたと思ったら、苦しみだしたから口に塩突っ込んで起こそうとした。」

部屋の四隅と玄関の塩は上から水をかけられたようにトロけていた。

扉に貼っておいたお札は何十年も昔からそこに貼ってあっかのようにボロボロになり黒ずんでいた。

先生と彼女がいなければ僕は死んでいたかもしれない。

その一件以来僕は肝試しに行っていません。

長い上に怖くなくてすいませんでした。読んで下さった方々ありがとうございました。

あまり肝試しに行きすぎるのは僕はオススメしません。

また機会があれば文章力はないのですが投稿させてください。ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー To 011さん  

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