長編16
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監焼非

あれは、僕の友達が車の免許を取ったばかりでした。大学生だった私達は、若気の至りで

地元で有名な心霊スポットである「火葬場」という所へ行くことになりました。

免許を持っていて、霊感があるという雄真

鈍感でボケキャラな克也

という3人で早速火葬場へと向かいました。

雄真はくっきり見えるわけではないが、ボヤッと見えて、雰囲気で良い霊と悪い霊くらいはわかるそうです。

とにかくしっかり者の雄真は塩と日本酒と数珠をもってきていました。私と克也はなんにも持ってきていませんでした。

道中、雄真は行きたくない、憑かれても知らないぞ

等々の愚痴を肝試しに行きたくないので、ずっと言っていました。

まあ、最後は教授の悪口やバイト先の先輩の悪口になってましたけど(笑)

そうこうするうちに

ついに火葬場に着きました。

私と克也はテンションがあがって、心霊写真を撮ってやる!とか除霊祭じゃあ!と叫んでいましたが、雄真だけは全然話しません。

ノリが悪いなぁなんて思いながら、火葬場へと続く階段を登り始めました。

私達が行った火葬場という場所は山の奥にある広場のようなところで、その広場の中心を縦に鳥居が一直線で5つ建っていてその先には鉄の蓋がついたレンガの釜があるという不気味な所でした。

とにかく異常な雰囲気をかもす火葬場に入って一番気になったのは、あちらこちらにある建物はボロボロだということです。

鳥居に使われている木なんては腐ってすかすかでした。

さらに夏なのにやたら寒かったです。半袖ボーイはガクガクでした。

一番端の鳥居の前まで着くと雄真は冷や汗が止まらなかったそうです。

もう、この先とこちらは全く別の場所。異世界のような場所だと感じたそうです。

さっぱり霊感のない私と克也は躊躇無く鳥居をくぐってしまいました。

私はくぐった瞬間、空気が変わったのがわかりました。

まわりの空気が騒つき、体がガクガク震えてしまうのです。

私は急いで引き返そうとしました。

が、克也は前へ進んで行きます。

あのバカ野郎!!

と思い肩を掴むと後から

「走れ!!」

びっくりして後ろを見ると真っ暗で何も見えません

わけがわからないでいると…

克也は私の手をグッと握って引っ張りました。

あまりに突然だったので私は転けてしまいました。

「てめぇ…」

克也を見ると

身長が3mくらいあって真っ黒で皮膚が所々めくれ赤くなっいて、口元がえぐれてしまっているのです。

そして、顔がいくつも有りました。

克也じゃない……

その気持ち悪い奴はニタニタ笑い

「こっちこい……こっちこい……」

私は漏らしてしまいました。

腰が抜けて、抵抗出来ません。

ぐちゃぐちゃっっ!!

何かがその化け物に直撃しました。

化け物は私を放して、悶え苦しんでいます。

すると私はすうっと持ち上げられて、引きずられていきます。

雄真でした。

雄真は泣いていて、

「立て!!歩けバカ野郎」

たすかったぁと思いました。あの時ほど雄真に感謝した事は無いと思います。

私は肩を借りてなんとか階段を降り始めました。

私は振り向いてしまいました。

そして見たのです。

さっきの化け物が直ぐそばに来ているのを…

 階段を降り、車に乗り込みました。

克也は車に乗っていて、訳が分からなくテンパっていました。

すると

ばんっ

ばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっばんっ

車の外に化け物がいて、車を叩いていました。

あいつの血で車のガラスがどろどろでした。

雄真も見えているらしく、

「数珠つけろ!!外みるな!!」

といったと同時に車を急発進させました。

私は俯せて、聞こえないようにしていました。

あついあついあつい

痛い痛い痛い

苦しい苦しい苦しい

死ね死ね死ね

こっちこい……こっちこい

この言葉が頭に直接流れ込んできます。

涙が止まりませんでした。

しばらくすると車が止まり、

雄真は

「降りろ!!寺に着いたぞ」

私はすぐに降りました。

降りたと同時に体の異変に気付きました。

ですが足が動かないのです。何かに掴まれていました。

私は必死に足から何かを払おうとしました。

すると雄真は

「放しやがれくそ野郎」

おもいっきり日本酒を私にぶちまけました。

私の体に一瞬、激痛がはしりました。

ですが足が動くようになったのです。

すぐさま寺に駆け込みました。結構立派なお寺です。

すると

「糞餓鬼!!神倉(しんそう)に行ったな!?」

と言いながら住職が慌てたように走ってきました。

数珠を3つ持っていて、それを私達に手渡すと

「境内まで走れ!!急げ!!」

私達は必死に走りました。

振り返ると…

でかいので塀の上に顔が出ています。

化け物は笑って、頭の上で拍手をしていました。

境内に入るとみんな倒れこみました。

すると雄真が僕にさっきまでの事を話してくれました。

鳥居をくぐった瞬間化け物が地面からすうっとでてきたらしい。しかも1体じゃなく何体もいたそうです。

雄真はヤバいと感じ、すぐに私達に「戻れ」と言ったそうです。

克也はその声に気付き戻ろうとしましたが

私は無視をしてつかつかとレンガでできた釜の方へ歩いて行ったそうです。

何度呼んでも帰って来ないので、向かいに行こうとすると。

ぷちんっという音と共に数珠がバラバラと落ちてしまったそうです。

それが、爺さんの形見だったらしく、

雄真は急いで拾い上げたそうです。

すると、うわっという声が聞こえたので、私を確認すると……

一回り大きい化け物が私の手を掴み引っ張っていたので

無意識に数珠の珠を投げつけていたそうです。

それが効いたらしく、大きく仰け反って苦しんでいたので私を救出したそうです。

私はこいつを友達にもってよかったなと本当に思いました。

すると住職さんが境内に入ってきて、私の元に来るとおもいっきり私の頭をどつき

「この糞餓鬼どもが!!なんでこの時期に神倉に行ったんじゃ!?」

この時期って…今はベスト肝試しシーズンですよ。

私はそう思ったが、すいませんと謝った。

すると住職は

「まさか封印の前日に来るとは……鎖があったじゃろう!?どうやって神倉に行ったんじゃ」

私達は驚いた。鎖なんてどこにも無かった。

「鎖なんて無かったですが…」

「何ぃ?………それは本当か?そんなバカな……」

住職は少し黙ると座り込みこう言った

「お前達は監焼非という者に呼ばれたのじゃ。きっとお前達を次の生け贄に選んだのだろう。気の毒になぁ…。お前達を帰す訳にはいかんぞ。まあ、外に出ても監焼非に食い殺されるからのぉ。」

私達は一切理解できませんでした

「監焼非って……?」

「昔、この辺の村で大火事があって、たくさんの人が火傷で死んだんじゃ。そのもの達が集まった祟り神が監焼非じゃ。お前達の見た倉に封印されているのじゃ。あの倉は神倉という。坊主達、お前達は監焼非をみたのじゃろ?ならば明日の儀式に参加してもらわねばならぬ。難しいことは何もせんが坊主は監焼非に手を引かれたのじゃろ?ならばちと儂の手伝いをしてもらうぞ。」

私を指差しそういった住職は、すっと立ち上がると

「なぁに、明日まで何かあるわけではないゆっくり体を休めるといいだろう。風呂を沸かしておこう。順番に入りなさい。」

と言って奥へ行ってしまった。

封を切ったように雄真が話し出した。

「どう言う事だよ?全く意味わかんないし。なんで俺達なんだよ……」

克也は適当に相づちを打っていましたが私は反応できませんでした。

私は泣きそうでした。

なんで私だけ化け物に引かれたのか分かりません。まだやる事がたくさんあります。なのに…なのに…

気付くと和尚が来ていて、「風呂沸いたぞ」といいましたが。しかし、私はそんな気分じゃなかったので風呂に入らないと言いました。

すると住職は

「風呂は全てを洗い流してくれる。いわば心の洗濯じゃ」

私はエヴァかっ

と突っ込むわけでもなく、わかりましたとだけ言って風呂場へ行きました。

服を脱ぎ、さぁ入ろうと思うと気が付きました。

監焼非に掴まれた部分が真っ黒なのです。私は吐きそうになりました。私はタオルでごしごし拭きましたが消えません。お湯で流しても消えません。

でも、全然痛くないのです。私は早々に風呂を出ました。するとそこには服がありませんでした。携帯も財布もありません。代わりに袴の様なものとふんどしがありました。すぐにそれらを着て住職の元へ行くと

携帯や財布や服は儀式が終わったら返すとの事。

気に入らないと思いましたが明日までと思い部屋に戻りました。

そこには布団が3枚引いてあり私は布団に入った後すぐに寝てしまいました。

目が覚めると克也も雄真も袴姿になっていたので

お前らもふんどし?

みたいな感じで盛り上がっていると

「お前達、今から読経するから早く出てこい」

住職は金色の着物を着て、いました。

私はついに今日が儀式かぁ

なんて思いながら、本堂に行くと巫女さんやお坊さんが沢山いました。

やっぱり寺なんだと実感しました。そこで、お坊さんの列に並んで座ろうとすると

「坊主!おぬしはこっちじゃ。」

と言われて住職の隣に座らされました。私はヒトバシラという物になるので経を聞いて体を清めなければいけませんでした。

今でも何で気付かなかったのだろうと思います。

私は危うく人柱になるところでした…。

そんな事も知らず、ついに儀式が迫ってきました。

私は住職に呼びだされて、本堂へ行きました。そこで住職は小刀を持って待っていました。

座れと言われたので座ると住職はコップを取り出し、御神酒という酒をなみなみと注ぎました。

そして、突然小刀を指に当てて少し切りました。

滴る血を注がれた御神酒の中へ入れだしました。

「なにしてるんですが!?」

私が聞くと住職はコップを私に差出して

「儀式前の最後のお清めじゃ。一気に飲んでしまえ」

私はかなり気持ち悪かったですが、住職は「これが最後じゃ。申し訳ないのぉ若いおぬしを巻き込んで…」とずっと言っていて、申し訳なくなってきたため全て飲み干しました。

すると住職は笑みを浮かべ、準備をして庭に来なさいと言い残し奥へ行ってしまった。

庭に行くとすでに克也と雄真は準備をして待っていました。私はほぼ一日2人と別行動だったので、とても驚きました。二人とも坊主頭になっていました。

あまりに可笑しかったので、笑っていると雄真が

「笑ってる場合じゃないって!!さっさと終わらせて帰るぞ」

雄真はマジでした。

目付きが違いました。

しかし克也は頭が気になるようでずっと触っています。

しばらくして住職がハイエースに乗ってやってきました。

ここからは住職と私達3人だけで向かうと言われて緊張しました。

私はもらった数珠を握り締めすぎて、汗で数珠がベトベトでした。

私達は住職にどんなことをするのか尋ねました。

すると住職は咳払いをして儀式について話してくれました。

まずみんなで鳥居の前まで行き雄真はそこで待機します。私達3人に異変が無いか監視する役目でした。そこからは私と住職と克也で鳥居をくぐり、釜の前まで行き封印を施すというものでした。封印の内容はその場で指示するといわれました。

 そうこうするうちに火葬場に着きました。

………

昨日よりもまがまがしさが強くなった気がしました。

階段を登るにつれてだんだん息苦しくなってきます。今にもぶっ倒れそうでした。

この時雄真は火葬場のまがまがしい空気に集まってきたたくさんの霊が私達を見ながら血の涙を流していたのがくっきり見えていたそうです。

何を意味するかは全く分からなかったけど、マジで不気味だったそうです。

五つの鳥居のまえまで来ると、雄真はここで待っているように言われました。

行くぞと言うと住職は呪文を唱え始めました。

終わったと思ったら鳥居をくぐりました。特に何も起きませんでした。

それを繰り返し最後の鳥居にまでたどり着きました。

すると住職の唱える呪文が変わりました。そして長いのです。実際は10分くらいだったけど私にはとても長く感じられました。

そして唱え終わると最後の鳥居くぐりました。

私は一気に空気が変わると思いました。しかし、ほとんど変化はありませんでした。

住職は私に座るように命令し、克也には釜の側まで行かせました。

そこで住職は経を唱えるので何が起きても驚かずに動かないでくれと言いました。そして、経を読みおわったらすぐに釜の蓋を開けてくれと言うと住職は、経を読み始めました。

するとたちまち私達の周りは火の海になりました。突然、火があがったのです。しかし、私は動きませんでした。ただ前を見ていました。

……っ!?

何かが炎の中で動いています。私は意識がそっちへ行かないように集中しました。しかし気付いてしまいました。それは人でした。

人が火の中で苦しい……苦しい……とのた打ち回っていました。

私は息を飲み、見入ってしまいました。涙が止まりません。

すると突然火が無くなり、木の祠とおじさんと若い女が立っていました。私は理解できませんでした。

おじさんは大きな声で叫びました。

「わが名は光彬。私と私の末裔を人柱とし、貴様を封印する。」

すると女の人が、祠の戸を開きおじさんは経を読み始めました。

すると、祠からどす黒く忌々しい腕が出てきて、おじさんを掴むと祠の中に引きずり込まれました。女の人はないています。

ぱっと景色が戻りました。経を読みおわった様でした。克也は力一杯蓋を開きました。すると、昨日見た化け物が釜から出てきました。

昨日と違い全ての顔が目を見開き、なんとも言えない顔をしています。住職は、監焼非じゃと言うと大きな声で叫びました

「わが名は光陽。私の先祖である光彬の術に従う。しかし光彬の末裔ではない者を人柱として連れてきた。我が命の代わりにこの童の命で、貴様を封印する。」

すると住職は私の事を突飛ばし笑っていた。

「悪いのぉ…儂はやる事がまだ沢山ある。儂の代わりに人柱になって封印されてくれ」

私ははめられた。今、やっと気付いた。

しかし時すでに遅し。

監焼非は手を伸ばして、こちらへはしってきます。

私はいさぎよく覚悟をしました。

しかし自分ではない叫び声が聞こえました。前を見ると監焼非は住職を握り締めています。

「何故じゃ!?姿写しもしたはずじゃ!!何故じ………」

住職は頭から喰われました。

私はただ見つめるしかありませんでした。

すると突然声が聞こえました。

「小僧!!すぐに立ち上がり、私の後に立て。」

振り向くと若い男の人がいて、私は立ち上がりその人の後に立ちました。

儀式が始まってからは何かいろいろな事が起きすぎて箇条書きになってしまっています。文章力がなくってすいません。

楽しみにして頂いてありがとうございます。

男の人は経を読み始めました。すると監焼非は

「ソイツニモ…コウヒンノチガナガレテイル……ソイツモクラウ…ソイツモ……」と言いながら、ゆっくり近付いてきました。

しかし男の人は経を読む事を止めません。克也はまだ釜の横にたっています。

監焼非はケタケタ笑っています。

すると男の人は大きな声で「光彬の術である5人柱におまえはかかった。貴様はこれから自縛神としてここで永遠に過ごすのだ。貴様はもう供養は出来ぬ。しかし、未来永劫、光然の一族によって貴様を祭る。」

と言い懐から札を取り出し監焼非に直接付けました。

すると、監焼非の皮がボロボロ剥がれ落ち身体中が真っ赤になった。

そして、

「…カラダガカルイ…クルシクナイ…イタクナイ……」

そういうと、監焼非は釜の中に戻って行きました。

「そこの君、蓋をしてくれ。」克也はすぐに蓋を閉めた。すると男の人は蓋にまた札を張った。

ふうっ

そういうと男は地面に座り込んだ。

終わったんだなぁと思いました。克也はすぐに近付いてきました。すると男の人は私に札を張り経を読み始めました。

「何してるんだよ。」

私が問うと

「良く見ろ。こいつはお前の友達じゃあない。」

みるみる克也は変わっていきます。数分後には寺にいた坊さんになっていました。

私が説明を乞うと

「詳しい事は寺で話す。」とだけ言って帰る事になりました。

寺に着くと何事もないかのように克也がいました。

そして、本堂に呼ばれて

話をしてくれました。

「まず私は光然という。ここの住職の息子だ。まずは監焼非と神倉について話してやろう。」

大昔、火葬場がある場所の一帯の山は城下町だったそうです。

城主はとても優しく、とても強い方だったそうです。

しかし、城主は流行り病に倒れ、死んでしまいました。

跡を継いだ息子は、とてつもないどら息子で、城主になってからは酒を浴びるように飲み、女遊びにふけるまいにち。

政治などするはずも無く、治安は悪化し国は衰退していきます。

しかし、町民には膨大な税をかけ自分は遊びほうける城主。

たまりかねた一人の男が農具を持って城に乗り込んで行ったのです。

しかしながら、城主にたどり着ける訳もなく、兵士に捕らえられて牢獄にぶちこまれました。

城主はそれを聞き、兵士に男の家族を連れてくるように命令しました。

連れてこられた妻は夫の目の前で兵士に輪姦され、3人の子供と共に火炙りにされました。

男は狂ってしまいました。

それから数日後男は牢獄を脱走しました。

すると城主は、謀反を企てた男をかくまっている疑いがあるという理由で、税を納めない奴や言う事を聞かない者の家に火を付け初め、城下町は火の海になったそうです。

町の人口の半分の人が焼けて死にました。

しかし男が見つかることはありませんでした。

残った町民は町の再建にかりだされました。

その2日後、城主は城の中で体をバラバラにされて死んでいました。

肌はただれてまるで火炙りにされたようだったそうです。

城主が死んでから、体に火傷のような傷ができ、皮膚が壊死して死んでしまうという病気が流行り始めたそうです。

町民は男の祟りだと怯え始めました。

町民から男の霊を静めるように頼まれたのが、この寺を造らせた光彬和尚という方でした。

光彬和尚はとても賢い方で、今までも井戸の水脈を当てたり、疫病から村を守ったりしてくれていて

町民からの信頼がとても厚かったそうです。

和尚は町民を見ると

「それは男の祟りではありません。死んだ者達の霊が男の霊に集まり監焼非という邪神になったものです。町民の死体はまだ埋めてないでしょう?すぐに死体をまとめて地面にうめて、その上に社を造り、そこで神様として祭りなさい。さすれば疫病は無くなるでしょう。」

町民はすぐさま焼け死んだ町民の死体をまとめて地面にうめて、その上に社を建てました。それが神倉です。

そこで神様として祭りました。

しかし、疫病は無くならず、次々と人が死んでいきます。

そこで光彬和尚は監焼非を社に封印する事にします。

光彬和尚は己と己の子孫の命と引き替えに監焼非を封印しました。

なので光彬和尚の息子、孫、曾孫は55歳のときに自ら人柱になって死にました。

しかし、光彬の術は完成ではありませんでした。

光彬の封印術「5人柱」は人柱を5人捧げると完成という物でした。捧げられた人柱は鳥居に宿り監焼非を釜から遠い遠い鳥居から封印していくのです。

5人柱は今の住職の光陽で完成でした。

しかし、光陽の父、つまりは光然さんの祖父である光照は心配でした。なぜなら光陽は卑怯で気が弱い性格だったからです。

自分の命をかけて化け物を封印するなんて事をできるのか?光照はそれだけが心残りでした。

そこで光照は孫に手紙を送り儀式を完成させるように光陽を導いて欲しいと頼まれたんだそうです。

しかし、当時孫の光然は5歳だったので、一番弟子だった男に手紙を預け、光照は人柱となりました。

そして、その一番弟子だった男の人から手紙をもらったのが15歳だったそうです。

その時、光然さんは高校に行かずに違う宗派の寺院で修行をしていたそうです。

儀式は光陽の55歳の誕生日5日後に行うと知っていたため、今日寺に来たそうです。

そこで光陽がとんでもない事を考えていたと聞かされたのです。

通常、火葬場は封印してある時は釜にも鍵がしてあり、ただの霊もいないちょっとしたパワースポットです。

しかし、人柱の誕生日の旧暦で1年前から釜の鍵を開かなければいかない為、火葬場の入り口には鎖で入れないようになっていたそうです。

ですが光陽はわざと3日前から鎖を外したんだそうです。そして、肝試しに来て監焼非に憑かれた糞餓鬼を自分の代わりに人柱にして儀式を終わらそうとしていたんだそうです。

光然はそれを聞いて、火葬場まですっ飛んできたんだそうです。

すると私と住職と寺の坊主が最後の鳥居の前にいたそうです。

雄真に説明し、すぐに私達の元へ向かおうとしたが呪文を唱えなければ釜に近付けなかったそうです。

一つ一つ鳥居をくぐっていると、儀式が始まってしまっていて、光然さんが最後の鳥居の前に来たときは呪文を読み終えてしまっていたそうです。

監焼非が出てきた時

もう子供は駄目だと思ったそうです。

すると監焼非は住職を襲ったのです。理由は解らないそうです。すぐに最後の鳥居をくぐって子供を助け、光陽を最後の人柱として5人柱を仕上げたそうです。

住職は成功したら、雄真と克也は殺すつもりだったんだろうと光然さんは笑っていた。

これっぽっちも笑えなかったけど。

克也を儀式に連れていかなかった理由を尋ねると、克也には霊を成仏させる能力があるそうで、それに気付いた住職が儀式の失敗を恐れて連れていかなかったそうです。

最後に光然さんは私達に深々と頭を下げて謝りました。

こうして私達はやっと解放されました。

余談ですが私の腕のあざは未だに残っています。呪いの跡だそうです。

あと、住職の命令で私達の携帯や財布(中身も)、着てきた服や下着は全て燃やされてしまいました。

光然さんは気持ちということで私達一人一人に5万円を渡してくれました。

私達は服を買いに行き(袴姿だったから定員はびっくりしてました。)雄真の車で帰りました。

雄真と克也はあれ以来大学に通いつつたまに寺に行って修行しています。

私もたまに行くのですが、克也と雄真の相性は抜群で、雄真が克也を霊のところへ連れていき、克也が除霊するという方法で数多の霊を払ったとか。

あと、光然さんがそう呼んでいたから知りませんでしたが、鳥居は本物の鳥居な訳ではなく人形封印や玉封印の人形や玉と同じ、封印する器のような物なんだそうです。

よくわかんないけど

5人柱とは住職の肉体が監焼非に壊され残った魂を鳥居のような物に封印する物なんだそうです。

今も私達は元気です。

私達は

監焼非の事は一生忘れません。

得体の知れないところで肝試しはしないで下さい。

儀式に巻き込まれるかもしれませんよ…

終わり

怖い話投稿:ホラーテラー 生クリームさん  

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