短編2
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生首

あるバイト帰り、ふと視線を感じました。

どこからだろうと上を向くと、生首が浮いていたんです。

髪の長い女の人でした。

そこは以前マンションがあった所で、今は美容院になっていました。

私は元々少し霊感があったので、不思議なものを見るのは初めてではないのですが、ここまでハッキリ見たことはなかったのでびっくりしました。

けれど何かしてくるわけではないので、「ちょっと怖いな」くらいにしか思いませんでした。

しかし、それからその道を通ると、必ずその生首が浮いているようになりました。

さすがに気味が悪いので、その道を使うのを止めて、違う道を使うことにしました。

ちょっと遠回りですが、仕方がありません。

ある夜、バイトが終わってから買い物をして帰るときです。

買い物の荷物が重いのと、疲れていたのもあって早く家に帰りたかったので、例のあの道を通ることにしました。

けれど、そこに生首はありません。

キョロキョロ辺りを見回して探してみたけど、やっぱりありません。

でも、どこからか見られているような気がしてなりませんでした。

とりあえず荷物が重いので、家路を歩きました。

家に着いて、リビングに荷物を置き、洗面所で化粧を落としました。

リビングに戻ると、やっぱり視線を感じます。

私は一人暮らしなので、誰もいないはずです。

しばらくリビングを見渡すと、さっき買って帰ってきた荷物から髪の毛が出ていることに気づきました。

まさか…と思い、中を覗いてみると。

そう。

あの女の生首が私をみて笑っていました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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