短編2
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一階から聞こえる謎の声

以前に赤い光を投稿した者です。今回も怖い思いをしたと言うより、聞いて怖かった話をさせてもらいます。

自分の家の話になるのですが、去年に大好きだったお婆ちゃんが亡くなり49日になるぐらいの事です。

二階の自分の部屋で寝てて、だいたい夜中の2時ぐらいに、ふと話し声が聞こえてきたのです。窓側に寝ているから表から聞こえるのかなと思ったぐらいで気にしなかったのですが、

あまりにもヒソヒソと聞こえるものだから、起きて窓を開けたのですが…

窓の外は寝静まった住宅街で、たまに車が通るぐらいの静けさだけがありました。

「俺寝ぼけてるんかな?最近婆ちゃん亡くなったから、変に何か意識してんかな…。」

と、呟きながら寝床についたのですが………その30分ぐらいした時に、またヒソヒソと話し声が聞こえてきたのです。

よく聞くと一階から声がするのです。一応家には俺の他には、腐れ外道…もとい、腐れ親父がいますが…俺と同じ二階で、やかましいイビキと屁をこきながら、漏らしてるんちゃうかというくらい寝てるんで、親父は下にいないな…と思い、下から聞こえる話を聞くと…聞いた事ある声が二人に聞いた事のない男の声が聞こえるんですよ。

うろ覚えで聞いたのが次の通りです。

「△△(親戚の禿茶瓶)ちゃん…また仕切りたがるのかな…。」

「父さんはちゃんとやってくれますよ…。」

「あいつは、アテにできんよ。」

「◇◇(禿茶瓶の奥さん)ちゃんと◆◆(禿茶瓶達の娘さん)ちゃんが、しっかりしてるから大丈夫だよ…。」

と、まぁヒソヒソ話と言うか身内の話と言うか、聞いてて他愛の無い話ですが、俺は泣いていました。

この声の主は去年亡くなった婆ちゃんと五年ほど前に亡くなったおかんだったのです。知らない声の主は、予想ですがお爺ちゃんではないかと思います。

亡くなった三人は、今度やる49日のことを話してたみたいです。前にうちの腐れ親父がおかんの49日やった時には、段取り悪く、飲み屋の二階で昼飯を食べさせたことあるから、多分そのことで話してたんではないかなと思います。

いつの間にか俺は寝てしまい、朝になって昨日のことは夢だったんかなと思い、一階に降りると夢で無かったことを知りました。

おかんと婆ちゃんが好きな花を花瓶に入れて仏壇の横に置いてあったのですが、雑に入れて置いてあったのが綺麗に生けてあったんですよ。俺は勿論のこと、あの腐れ親父も花瓶にはふれてません。

何か視線を感じ、振り向くと亡くなった三人の遺影が心なしか、笑ってた…そんな感じになってまして、えっ?って思いながら目をこすりもう一度見ると…無愛想な写真に戻ってました…。

その後は全く聞こえなくなりましたが、ちゃんと家を見守ってくれてるんだなと思います。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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ほっこりする話です・・・

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