短編2
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首なし地蔵

昔親戚から聞いた話を投稿します。

ある街に小さな踏切がありました。

その踏切の横には何故か首から上がない地蔵がありました。

いつから首がないのか誰も知らず、みんなその地蔵を(首なし地蔵)と呼んでいました。

そしてその地蔵のある踏切では一年間で必ず4人の死者が出ていました。

ある夏の日、A君が友達の家に自転車で行く途中、いつもはその踏切は通らないのですがその日はいつもより暑かったので踏切を通って(踏切を通ったほうが近い)行くことにしました。

その踏切に入った瞬間周りに車どころか人が1人もいませんでした。

嫌な感じがしたのでスピードを上げて早く突っ切ろうとした途端

「ガン!!」という音と共に線路の真ん中で自転車が止まってしまいました!

A君はものすごい恐怖に駆られ、先に進もうと思っても身体が動きません!

不思議なのが足はペダルにのったままなのに自転車が倒れません。

まるでその場所だけ時間が止まったようでした。

そして警報器が「カンカンカン」と鳴りはじめ、遠くから電車がやってきました。

逃げたくても身体も動かず声も出ない、でも目だけは動きました。

助けを求めるように周りを見渡して人がいないか見ていると、あるものが目に入ってきました。

首なし地蔵にないはずの首があるのです!

しかも顔だけがA君の方を向いている!

恐怖が最高潮に達した時、ふと身体が動き、止まっていた自転車が動きだしました。

ギリギリのところで踏切から抜け出し、声にもならない声を出して友達の家に逃げ込みました。

友達の家について一息つくと友達に踏切での出来事を話しました。

そしてあの踏切から生きて帰れたことを自慢するように言うと、黙って聞いていた友達が口を開きました。

「だってお前、5人目だからだよ…」

その踏切ではもう4人が死んでいたのです。

怖い話投稿:ホラーテラー 伊右衛門さん  

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