短編1
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お別れの知らせ

4才で亡くなっちゃった

可愛がっていた猫の話。

拾ってきた仔猫を実家で

飼っていました。

誰にでもなついて可愛がられていました。

でも私は結婚が決まり、

新居は賃貸でペット禁止の為、実家の父に任せる事になりました。

引っ越しも落ち着き、毎日の家事に励んでいました。

いつもの様に乾いた洗濯物を畳んでいました。でも何だか、私のバスタオルだけ匂いがするんです。

「猫の匂い…」と思いました。正直、猫ちゃんがマーキングした時の超臭い匂いなんです。

「おかしいな…連れて来た事無いし、汚した事ないのにな」と思い、不思議に思っていました。

旦那の服や私の他の衣類は洗濯のいい匂いなのに、私の使うバスタオルのみ毎回猫の匂いがしました。

よくわからないし、気にしないで過ごし、実家の事も気に止めませんでした…。

しばらく経って、

そういえば最近何にも匂いしなくなったなー…なんて思ってた時。

実家の父から電話がありました。

「ナナ、(猫ちゃんの名前)卵巣の病気で手遅れだわ。もう体温も下がってきて何も出来ない旨告げられ病院から帰って来た」との話。

その日、急いで仕事を早退し帰りましたが間に合いませんでした…。

今思えば、ナナの精一杯の知らせだったと思いました。

おかしいな…の時に、私が気付いてあげれなくてごめんなさい…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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