短編2
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半透明の“なにか”

私は、その当時の記憶はないのですが

幼い頃から霊感があったらしく

寝る前に兵隊の数数えながら寝ていたり、「その兵隊がお辞儀した!」

とはしゃいでいたと母が話していました。

そのような事はある日の境にパッタリとなくなったらしのですが・・・

私が24歳の誕生日の1ヶ月くらい前から

初めは存在を感じる程度から始まり、数週間前は、存在自体を目で確認できるようになりました。

そして誕生日を前日に控えた夜のことです。

私は一人暮らしという事もあり、戸締りや電気などはとても気をつけており、一通り確認してからベットにはいりました。

そして、夢に入ろうとしたとき、

隣の部屋から大音量でテレビの音が聞こえてきました。

私はテレビを消した記憶があるので不思議に思いながらもその部屋をのぞくと、当然テレビは消えていました。

気のせいかと思い、そのままベットへ戻るとある気配を感じ、その気配へ目を向けると半透明の白い“なにか”がゆっくりこちらに向かって来ていました。

私は咄嗟に危ないと感じたのですが、体が動けず焦っていると

携帯がなりそれはパッと消えました、その瞬間から体が動けるようになり直ぐさま電気をつけて携帯を見ると、

当時付き合っていた彼からで「明日の誕生日楽しみにしてて!12時頃向かえにいくから用意しといて」との事でした。

「分かった」とだけ返すと私は安堵からか直ぐに眠りに入ることができました。

翌日12時になっても彼はなかなか来ず、携帯に連絡を入れても返事は返ってきませんでした。

つづく

怖い話投稿:ホラーテラー イチゴさん  

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