中編5
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集会の帰り道

はじめて投稿します。誤字脱字、変な文章はお許し下さい。

それでは始めます・・・。

あれは忘れもしない。

高校2年の七夕でした。期末試験中でしたが、その日は七夕集会がある為、それ関係(今で言うヤンキー?我々の頃はツッパリ!)の連中はウキウキ・ソワソワしていました。

チームに所属しない奴らも鯉のぼり、七夕、晦日集会は参加できるので楽しみにしていました。

我々、それぞれチームは別でも連盟は同じなのでいろんな情報交換は随時、行っていました。

その年の七夕集会はある市街地から海沿いをぬけて、岬方面で解散の流れでした。

自分は市外の高校へ通っていた為、地元に帰ってチームの先輩や仲間に他のチームの流れや情報(同じ連盟同士なので全チームで連絡を取る役割)を教えていました。

まず夕方、地元の溜り場に集まり我々チームが所属する連合(連盟のひとつ下の集まり)から何時に何処で集合と言う連絡を待ち、いつでも出れる用意をそこでします。

そうこうしてる間に連絡が入り、さて出るか!と言う時にチームのNo.2で特攻隊長の健先輩(自分の幼なじみで一番の理解者)が、

「なぁ、まさ(自分)今日は俺等がケツ持ちなんだが、お前とヒデでやってくんねぇか?」

そう言って来たので、いいけど指示はどうする?と聞いたところ、

「俺がヒデのケツに乗って拡声器でやんよ。何かな、今日嫌な予感がすんから運転したくねぇんだよ。お前等にいつも特攻隊は2ケツ禁止って言ってわりぃけど・・・。」

この健先輩、霊感が強くこの人のイヤな予感でけっこう、皆が助かっているのは有名な話であった。集会で警察から追われている時でもいきなり先頭を走り、ついていけば助かったりで、誰からも一目置かれる存在でした。

深夜0時

全てのチームが集まり、今じゃ考えられないくらいの単車に四ッ輪の数!(合計で2千台以上いたと思う。)なんせ海岸線のある島の入口を先頭にある高校前駅まで全て族車が爆音と共にゆっくり走り出しました。

七夕集会は有名だったので町を走ればギャラリーがいたりしてちょっと、特攻服を着てその中にいる自分がスターにでもなった気分でした。(今思うと、恥ずかしいです。)

盛り上がった集会も終わりに差し掛かり、それぞれのチームが散らばって行き、

「よし!〇〇・〇(チーム名)も解散!」と声が聞こえ、我々も帰る方向へ単車を走らせました。

だんだんと台数は減って行き、2ケツの単車が来たので健先輩だなと思い横を見ました・・・

「あれ?誰だ?こいつ。」

そう思い周りを見渡したところ、

「はっ?誰も居ねぇ!って言うか、ここ・・何処?」

不思議に思いながら走っていました。横の2ケツの単車だけがこちらを見ながら並走しています。

いいかげん、何も言わずに並走している単車に腹が立ってきて、

「お前等、どこの者よ!」

そう叫んだ時でした!

フッと消え、なんだ?と思った瞬間、真後ろにピッタリくっつき、あおり始めました。

コノヤローと思い後ろを向いた時でした。

タンデムシートに顔半分がぐちゃぐちゃの女が乗っていて顔を近づけて、

《ワタシタチ…イッショ…ダヨ…ネ》

自分は我を忘れそうになり、叫びながら山道を物凄いスピードで駆け上がりました。

その女はとても冷たく、感情が無いのが解りました。相変わらず、スピードを上げてもピッタリくっつき、すでに限界にきてました。

山道をあと下るだけで自分は事故ってもいいから振り切ってやる、と冷静な判断を無くしてました。

案の定、ヘアピンカーブで転倒!!!!。

目を開けると木々の間から星空が見え、とりあえず意識はある事を確認。体を動かし手はOK!!!よし、次は足!・・・足?・・・

動こうとしたら、重さを感じました。

単車が乗ってんの?

頭の上に・・・あっ!・・・

自分のGSがある・・・。

何か・・・乗ってるうえに

這って・・・近づいてる?・・・。

顔を足下に向けると!

さっきの女が手を延ばしながら這っていました。

その横では顔は見えなかったがツナギを着た男が立っていた。

女が両手で自分の顔を掴み、《オマエヲ…ドコヘ…ツレテクカ》

殺される!と思った時でした。

薄れ行く意識の中、健先輩の声が聞こえました。

何か、こもった声だな?

あっ!先輩・・・拡声器・・・持っていたっけか?

とうとう、意識が無くなりました。

気が付いたのは翌日の昼過ぎでした。

チームの皆が総勢で駆け付け、助けてくれました。

ここからは健先輩や状況を見ていた仲間の話です。

走っている時、いきなり速度を上げ、走りだしたんだ。追いかけて見るとお前の後ろに誰か乗っているのが見えた時、お前が叫びながら再び速度をあげ、このままだと事故ると思って、拡声器でこっちも叫び続けたんだ。しかし、追い詰めたと思ったところで消えたんだよ。

山を下ると案の定、お前が倒れているのが見えた。お前の上に霊が乗っかっていたんだ。あのままだとお前持っていかれたか、憑かれたかだ。驚くなよ・・・。

その脇にな・・・誰からも守られて無い・・・小さな石碑があったんだ・・・。たぶん、そいつがお前を呼んだんじゃないかなぁ。

そう言う・・・話でした。

後日、その石碑がある近所のお寺に先輩や何人かと行き、事情を話したところ、

「あそこ・・・実は、カップルがあの場所で事故をしまして、二人共助からなかったのです。男性は体ごと道路に投げ出され反対から来た車にひかれ即死。後ろに乗っていた女性はヘルメットをしていたらしいのですが、何かの拍子で取れてしまったのでしょう。顔から落ち、見つかった時にはほとんど、顔が無い状態だったそうです。その事故の原因が、たちの悪い暴走族に追われたらしいのです。その後、犯人は捕まってこの件は終わったのです。しかし、同じような格好で近づいた貴方を犯人と重ねたのかも知れない。と言う事は、成仏していないのかも・・・。」

・・・住職の話でした。

一応、花をやり水とお線香を供えて

「自分等は違うから、もう係わんねぇでくれ!自分等は一般人を巻き添いにした事は無いから!」

先輩はあの時に違う道から帰ろうと言ってたそうですが・・・自分は聞いて無い・・・。

たぶん、その時はもうねらわれていたのかなぁと思ってたら健先輩が気付かずスマンと謝り、自分は涙が出そうでした。

引退した時も後輩等にはこの事だけは伝えました。

自分達の好きな事をやらしてもらっていると思って、一般人にそれ以上の迷惑をかけねぇようにしろ!

今でも、受け継いでくれているかなぁ?

こんな話で申し訳ありません。

しかしこの事がきっかけで霊体験を何度かしてますので、またの機会に!

最後まで読んで頂いた方々、有り難うございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 濱っ子とうちゃんさん  

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